日本の伝統美を牽引し続ける有田焼の世界から、心躍る特別なニュースが届きました。重要無形文化財「白磁」の保持者であり、人間国宝として名高い井上萬二氏が、その卒寿を記念した至高の新作を発表したのです。日経アートにて特別販売が開始されたのは、巨匠の魂が込められた壺と花瓶の2作品になります。
この記念すべき発表に対して、SNS上では「90歳を過ぎてもなお進化を続ける姿に感動した」「究極のシンプルだからこそごまかしが効かない美しさがある」といった絶賛の声が相次いでいる状況です。長年培われた圧倒的な技法とモダンなセンスが融合した名作は、多くの工芸ファンの心を掴んで離しません。
ここで注目したい「白磁(はくじ)」とは、鉄分のない白い粘土に透明な釉薬をかけて焼き上げる、濁りのない純白の磁器を指す専門用語です。井上氏の代名詞とも言える「白磁丸形 壺」は、まさに「形こそが最高の美」という氏の哲学を体現した見事な造形美を誇っています。
一切の妥協を許さずに追求された「丸形」の曲線や口元の広がりは、年齢を重ねるごとに洗練され、凛とした気品を醸し出している印象です。日々進化を遂げる巨匠のこだわりが、この美しいシルエットの随所に宿っていると言えるでしょう。
もう一つの傑作である「白磁渦文 花瓶」は、鳴門海峡のダイナミックな渦潮に着想を得て生まれた、美しい螺旋状の文様が目を引く逸品です。この滑らかな流線形を創り出すためには、回転する台の上で粘土を成形する「轆轤(ろくろ)」の卓越した職人技が必要不可欠となります。
2020年3月には91歳という新たな門出を迎える井上氏ですが、その制作意欲と探求心は衰えるどころか、ますます輝きを増しているように感じられます。後進の育成にも情熱を注ぐその誠実なお人柄が、一点の曇りもない純白の作品にそのまま投影されているかのようです。
私たちは、こうした時代を超越する本物の芸術に触れることで、日常を豊かに彩るヒントを得られるのではないでしょうか。400年以上の歴史を紡いできた有田焼の伝統を受け継ぎつつ、現代に新たな息吹を吹き込む氏の挑戦には、ただただ脱帽するばかりです。
今回は各20点という大変貴重な限定制作となっており、両作品を合わせて購入する方のために特別な記念価格も用意されています。仕様はいずれも木箱(共箱)付きで、お届けまでは約1カ月半を予定しているとのことです。詳細なパンフレットの請求やご注文は、日経アートにて受け付けています。
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