瀬戸内海の穏やかな海風が吹き抜ける愛媛県松山市で、まるで地中海を思わせるようなロマン溢れるワイン造りのプロジェクトが始動しました。この素敵な挑戦を率いるのは、イタリアでの暮らしを経験したウテナ銘酒の松岡健太社長です。地元である松山の耕作放棄地を美しいブドウ畑へと蘇らせ、3年後には念願のワイナリーを開設する計画が進められています。地方の可能性を信じ、新たな特産品を生み出そうとする熱い情熱には、思わず応援したくなる魅力が満載です。
SNS上でもこの取り組みは大きな話題を呼んでおり、「瀬戸内の景色を見ながら地中海風のワインが飲めるなんて最高」「松山に新しい聖地が誕生しそう」といった期待の声が続々と寄せられています。特に、一般の人が一口1万1000円から参加できる苗木オーナーの募集には、2019年12月末の時点で約200件もの応募が集まるほどの人気ぶりです。このオーナー制度は2020年3月31日まで受け付けており、地域一体となってブランドを育てていく一体感が、多くの人の心を捉えているのでしょう。
広大なブドウ畑から広がる夢と本格ワインへのこだわり
計画では、2020年春に約4000平方メートルの土地へ、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、シャルドネといった名だたる品種の苗木を1000本植樹する予定です。さらに2021年には3000本を追加し、栽培面積を1万平方メートル以上にまで拡大していきます。これほどの規模で展開されるブドウ畑が、かつての耕作放棄地、つまり長年農地として使われず放置されていた土地だという点も、地域活性化の観点から非常に意義深く、素晴らしい取り組みだと強く実感させられます。
私たちがその極上のワインを味わえるようになる醸造開始は、2023年秋を予定しているそうです。販売価格は1本3800円程度を想定しており、初期は年間でボトル約8000本に相当する6キロリットルの生産を目指します。2022年の醸造所着工に向けて、海が見える最高のロケーションを探しているとのことで、美しい瀬戸内海の絶景とワインの競演が今から待ちきれません。確かな技術とこだわりの設備への投資も相まって、本格的な味わいが期待できるでしょう。
イタリア伝統の味!瀬戸内柑橘で彩る絶品リキュール
ワインの完成を待つ間にも、嬉しいニュースがあります。2020年夏からは、地元のレモンや伊予柑、デコポンを贅沢に使ったイタリア伝統の柑橘リキュールの製造販売がスタートします。このリキュールとは、蒸留酒に果実やハーブなどの風味を移し、砂糖などで甘みを加えたお酒のことです。今回はホワイトリカーに柑橘の皮を漬け込んで造られますが、アルコール度数が約30度と高めなのが特徴となっています。本場イタリアでは、よく冷やして食後酒として親しまれている大人のドリンクです。
日本人に馴染みが薄い高めの度数ですが、ジンジャーエールで割るなど、お酒が強くない人でも美味しく飲める爽やかな飲み方が提案されている点に、細やかな優しさを感じます。500ミリリットル入りで3500円程度を予定しており、主に自社の通販サイトで手軽に購入できるようになります。この事業は「愛媛グローカルビジネス創出支援事業」に採択され、ビジネスコンテストでも地域ブランディング賞に輝くなど、すでに多方面から高い評価を得ている折り紙付きの品質です。
天文学者が紡ぐ100年先の未来と新しい観光のカタチ
ユニークなのは、松岡社長が元々は宇宙の研究者だったという点です。フィレンツェ郊外の天文台で巨大ブラックホールを探していたという異色の経歴を持ち、その際に訪れた地中海の景色が、故郷の瀬戸内海に酷似していることからこのアイデアを閃いたそうです。帰国後は果樹研究センターでブドウ栽培を基礎から猛勉強したという努力家であり、彼の「地中海の素晴らしいお酒文化を100年後の地域に根付かせたい」という言葉には、未来を見据えた深い愛情が宿っています。
将来的には、ワイナリー周辺にラグジュアリーなレストランやホテルを併設する構想も描かれています。夜には美しい星空を眺めながら、その土地で育ったワインを傾けるという極上の旅が実現する日も遠くありません。現在の日本におけるワイナリーは山梨や北海道などの特定地域に集中していますが、だからこそこの瀬戸内という新天地での挑戦は、唯一無二の価値を持っています。地方創生の新たなロールモデルとして、この一大プロジェクトの成功を心から応援しています。
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