中国の湖北省武漢市を中心に発生している、新しいタイプのコロナウイルスによる肺炎の動向から目が離せません。現地の衛生当局が2020年1月18日に発表した内容によると、新たに4人の患者が確認され、これまでの累計感染者数は16日の時点で合わせて45人にのぼることが判明しました。当局が今月11日に今回の肺炎を引き起こした原因が未知のウイルスであると突き止めて以来、実際に患者の数が増えたと公式に認められたのは今回が初めてのケースとなります。
今回新しく感染が分かったのは4人の男性患者で、それぞれ2020年1月5日から2020年1月8日の間に発熱などの症状が出始め、その後2020年1月8日から2020年1月13日にかけて医療機関に入院したとのことです。専門用語である「コロナウイルス」とは、人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスの総称で、風邪の原因の多くを占めるほか、過去に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)などもこの仲間に分類されるため、世間の警戒感が高まっています。
全体的な状況に目を向けると、これまでに確認された感染者45人のうち、残念ながら2人が命を落としており、5人が現在も集中治療を必要とする重症のステータスにあります。その一方で、15人の患者は症状が回復して無事に退院したという、一安心できるニュースも届きました。この一連の動きに対してSNS上では、「ついに感染者が増え始めて恐ろしい」「春節の大型連休を控えているので、日本への影響が本当に心配だ」といった、感染拡大を懸念する声が爆発的に増えています。
そもそもこの病気が最初に確認されたのは、2019年12月12日のことです。発症した患者の多くが武漢市の中心部にある特定の海鮮市場を頻繁に訪れていた事実から、この市場が感染の起点ではないかと強く疑われてきました。しかし、事態はそう単純ではないようです。台湾メディアの報道によれば、現地に専門チームを派遣して独自に調査を進めていた台湾の衛生当局が、非常に気になる見解を明らかにして周囲を驚かせています。
台湾側の説明によると、驚くべきことにこれまでの発症者のうち13人もの人々は、問題の海鮮市場に一度も足を運んだ形跡がなかったそうです。つまり、現時点ではどこからウイルスがやってきたのかという「感染源」が完全には特定できておらず、市場の外にも見えないリスクが潜んでいる可能性を否定できません。どこで誰が感染してもおかしくない状況とも言え、事態の解明に向けたさらなる調査が急務となっています。
私は、この「市場に行っていない感染者がいる」という事実こそが、今回の騒動の中で最も注視すべき警戒ポイントだと考えています。もしも市場の食材以外に原因があるならば、すでにヒトからヒトへの感染が始まっているのではないかという疑念を抱かざるを得ません。今後のさらなる爆発的な流行を未然に防ぐためにも、中国当局にはさらなる情報の透明性と、迅速なウイルスの実態解明を強く期待したいところでしょう。
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