かつて数々の世界的な電機メーカーを生み出し、「ベンチャーの都」として名を馳せた京都が、再び起業家の聖地として熱い視線を集めています。2020年1月28日、京都商工会議所は未来のビジネスリーダーを育成するための新たな試みとして、同年4月に「京商知恵基金」を立ち上げることを発表しました。このニュースはSNS上でも瞬く間に話題となり、「京都から面白いサービスが生まれそう」「若手への投資は夢がある」といった期待に満ちた声が数多く寄せられています。
今回の基金は、35歳以下の若い起業家や志の高い学生、留学生を対象に、3億円規模でスタートし、将来的には5億円を目指す壮大な計画です。2020年度から2029年度までの10年間という期限をあえて設けることで、集中投資を行う仕組みが特徴となっています。商工会議所のトップである立石義雄会頭は、見返りを求めない資金を若者に循環させることが、地域の次世代の経済発展につながると熱弁を振るいました。若者の可能性を信じるその姿勢には、深く感銘を受けます。
さらに、革新的なアイデアを発掘する「京都起業家アワード(仮称)」の創設も決定しました。京都を拠点とする全国の若手起業家からプランを募り、大賞には300万円が授与されるそうです。また、著名な経営者から商売の極意を学べるビジネス塾や、投資家に事業計画をプレゼンして資金調達や協業を目指す「イブニングピッチ」も開催されます。未来の日本を引っ張るような、尖った才能に出会えるのが今から非常に楽しみでなりません。
一方で、教育の現場でも驚くべき変化が起きています。立命館大学で2020年1月10日に開催されたビジネスコンテストでは、なんと付属の小中学校から大学院生までが参加しました。最優秀賞に輝いたのは、耳が不自由な方でもスポーツを楽しめる補助機器を提案した大学院生のチームでしたが、最終選考には高校生の姿もありました。子供の頃から社会課題を解決する視点を養う取り組みは素晴らしく、彼らが日本のイノベーションを担う日も近いでしょう。
大企業や海外勢も注目!京都から広がる新たな経済の波
こうした熱気は民間企業へも波及しています。2019年6月からは、フェニクシーという企業が、大企業の社員を集めて新事業を創り出す「インキュベーション(起業や事業創出の支援)」プログラムを始動させました。参加者は寝食を共にしながらプランを練り上げており、すでに実証実験の段階へ進む事例も生まれています。また、同年12月にはアメリカの大手支援企業プラグ・アンド・プレイも医療・健康分野での新サービス開発支援を開始しました。
京都は今後、大阪や神戸ともタッグを組み、国が指定する「スタートアップ・エコシステム(起業家と支援者が共生し発展する仕組み)拠点」への選定を目指す方針です。かつて学生ベンチャーの先駆けが誕生したこの地には、伝統と革新が同居する唯一無二の土壌があります。産学官が一体となった今回の挑戦が、関西、ひいては日本全体の経済に素晴らしい化学反応を起こしてくれることを、一人のファンとして強く期待しています。
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