GAFAを凌駕する?アジアで爆発する「スーパーアプリ」と中国型ネット経済圏の未来

2020年1月15日、シンガポールの新興メディアがジャカルタで注目のカンファレンスを開催しました。そこで語られたのは、アジアのインターネット市場における地殻変動です。中国のスマホ大手「シャオミ」の共同創業者とベンチャーキャピタルを立ち上げたコー・タックリエ氏によると、中国の成功モデルはアメリカの手法よりも東南アジアやインドに適合しやすいといいます。広大なアジア市場で、今まさに中国発のビジネスモデルが急速に浸透し始めています。

SNS上でも「これからはシリコンバレーではなくアジアの時代が来る」「GAFAのサービスよりも使い勝手が良さそうだ」といった期待の声が数多く寄せられており、トレンドの移行を実感させます。その中核にあるのが、一つの画面で買い物から配車、決済まであらゆる手続きが完結する「スーパーアプリ」という仕組みです。複数のアプリを行き来する煩わしさがないため、スマートフォンの容量や通信環境に限りのある地域でも絶大な支持を集めています。

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アジアを席巻するスーパーアプリと次世代通販モデル

実際にインドネシアの「ゴジェック」やシンガポールの「グラブ」は、移動手段の提供からスタートして決済機能を次々と統合し、この巨大アプリへと進化を遂げました。さらにインドの「ペイティーエム」も同様の戦略で猛追しています。これらはまさに中国の「ウィーチャット」が歩んだ道そのものです。既存の不便な社会インフラを飛び越えて最新技術が一気に普及する「リープフロッグ(カエル跳び)」現象が、現地の人々の生活を劇的に変えています。

もう一つのトレンドが、人と人との繋がりを販売網にする「ソーシャルコマース」です。ただ商品を並べるだけでなく、SNS上での口コミやコミュニティを通じて物を売る手法を指します。ベンチャーキャピタルは、インドの「ミーショ」や、イスラム教の戒律に沿った製品のみを扱うインドネシアの「エバモス」といった特化型サービスへ次々に投資を実行しています。独自の文化や宗教観に寄り添った進化を遂げている点が、非常に興味深い部分でしょう。

アメリカの巨大IT企業「GAFA」がまだ絶対的な覇権を握れていない東南アジアや南アジアにおいて、独自の経済圏が生まれつつある現状は非常に刺激的です。一見すると中国の模倣のように思えますが、現地のニーズに合わせて驚異的なスピードでローカライズされています。これからは、最先端のビジネスのヒントを西欧ではなく、同じアジアの熱気から学ぶべき時代が到来しているのではないでしょうか。今後のさらなる爆発的な成長から目が離せません。

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