【香港市場急落】新型肺炎ショックで株価大幅下落!航空・観光直撃の真相と今後の経済動向を徹底解説

2020年1月29日、春節の大型連休が明けた香港株式市場は、投資家たちの悲鳴に包まれるスタートとなりました。代表的な株価指数であるハンセン指数が、前週末と比べて2.8%も下落し、約1カ月半ぶりの安値に落ち込んでいます。この急落の背景にあるのは、世界中を震撼させている新型コロナウイルスの感染拡大です。中国経済全体の成長が大きく足止めされるのではないかという懸念が、市場に冷や水を浴びせました。SNS上でも「連休明けから大暴落で頭が痛い」「どこまで下がるのか不安」といった声が相次いでいます。

今回の下落の特徴は、ハンセン指数を構成するすべての銘柄が値下がりする「全面安」の展開になった点です。市場関係者からは、今回の事態がもたらす中長期的な悪影響はまだ株価に反映されておらず、ここが底値ではないという厳しい指摘も聞かれます。ウイルス発生の源流とされる武漢市は、中国における製造業や物流の中心地、つまり「心臓部」のような要所です。この都市が封鎖されたことは、サプライチェーン(部品の調達から製造、配送までの一連の繋がり)を分断し、世界経済に甚大な打撃を与えるでしょう。

なかでも、目に見えて深刻なダメージを受けているのが航空セクターです。中国政府が海外への団体旅行を禁止するなど、移動制限を強化したことが直撃しました。中国最大手の中国南方航空が3.6%下落したほか、本土便を半減させる措置をとったキャセイパシフィック航空も3.2%値を下げています。さらに観光関連の復星旅游文化集団は5.7%という大幅安を記録しました。SNSでは「旅行キャンセルが続出している」「観光業への打撃は計り知れない」など、実体経済への不安を吐露する書き込みであふれています。

中国本土では、春節休業の延長や在宅勤務(テレワーク)の導入が急ピッチで進んでおり、交通や小売業界への悪影響は避けられません。こうした流れから、ネット通販最大手のアリババ集団や中国工商銀行といった、市場を牽引する主力株にも売りが殺到する事態となりました。筆者としては、この移動制限や企業の活動停止が長期化すれば、世界的な景気後退のトリガーになりかねないと危惧しています。単なる一時的なパニックと楽観視せず、各国の経済対策を含めた今後の動向を冷静に見守る必要があるはずです。

その一方で、この未曾有の危機を背景に、驚異的な急騰を見せた大注目株も存在します。医薬品や医療サービスの需要が爆発的に高まるとの思惑から、臨床研究サービスを手掛ける中国医療集団の株価が、なんと一時3.8倍へと跳ね上がりました。このように全体が沈む局面でも、医療・バイオ関連のような特定の防衛的セクター(ディフェンシブ株)へ資金が避難する動きが見られます。市場の底割れへの恐怖と、局所的なバブルが混在する現在の状況は、投資家の心理が極めて不安定になっている証拠だと言えるでしょう。

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