パラジウム価格が急騰中!在庫底払底でさらに値上がりか?ETF現物減少の真相と今後の見通し

自動車の排気ガスをクリーンにするために欠かせない触媒用貴金属、パラジウムの市場が今、緊迫した状況を迎えています。世界的な需要の拡大が続く一方で、供給が追いつかず、取引所などの地金在庫が過去最低水準にまで落ち込んでいるのです。

SNS上でも「パラジウムの価格がどこまで上がるのか予想がつかない」「自動車業界への影響が心配」といった、今後の価格動向や産業への波及を懸念する声が多数寄せられており、大きな注目を集めています。

パラジウムの国際的な取引指標となっているシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の指定倉庫では、2020年1月下旬時点で在庫が1.6トンにまで激減しました。この数量は過去5年間で実に8割も減少した計算になり、市場の深刻な品薄状態を物語っています。

さらに、投資信託の一種であり、実際の貴金属を裏付け資産として運用される「上場投資信託(ETF)」が保有するパラジウムの現物残高も、減少の一途をたどる一方です。

米国の調査会社リフィニティブのデータによると、主要なパラジウムETFが保管する現物残高は19トンにまで縮小しています。2016年には80トン近くの保管量があったことを踏まえると、その激しい減少ぶりには驚かされるばかりでしょう。

これは、パラジウムの市場価格そのものが高騰したため、投資家たちがETFを通じて現物の地金を手元に引き出す動きを強めたことが背景にあるとみられています。

これまで市場の供給不足を補ってきた貴重な在庫ですが、これが完全に底をついてしまえば、さらなる価格の暴騰を招く事態になりかねません。

産業を支える素材の枯渇は、製品の製造コスト上昇に直結するため、非常に危うい局面を迎えていると感じます。これからは代替素材の開発やリサイクル技術の確立など、特定の貴金属に依存しすぎない構造への転換が急務になるのではないでしょうか。

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