新型肺炎の影響でサプライチェーンに危機!ホンダ系エフテックが武漢から代替生産へ踏み切る理由

2020年1月31日現在、世界中を不安に包んでいる新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大は、自動車業界にも深刻な爪痕を残そうとしています。自動車部品メーカー大手の株式会社エフテックは、中国・武漢市に構える自社工場で製造していたブレーキペダルの生産を、フィリピンの拠点へ移管すると発表しました。武漢での操業再開が不透明であるという現状を鑑み、供給責任を果たすための苦渋の決断といえるでしょう。

今回エフテックが移管対象としたのは、ホンダのSUV「CR-V」向けに供給されている重要なパーツです。これまで武漢工場は、中国現地のみならず日本の工場に対しても製品を送り出す重要な拠点でした。しかし、一刻を争う事態の中で、フィリピンの工場を活用して米国やカナダ向けの供給体制を維持しつつ、不足分を補う準備を進めています。この素早い判断は、物流や生産の連鎖が止まることによる損害を最小限に抑えたいという企業の必死の思いが伝わってきます。

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グローバルサプライチェーンが直面する試練

なぜ、一つの工場の停止がこれほどまでに騒がれるのでしょうか。それは、武漢市が単なる一都市ではなく、自動車産業や半導体企業が密集する国際的な供給の要衝だからです。いわゆる「サプライチェーン」とは、原材料の調達から部品の製造、製品の販売に至るまでの一連の供給網を指します。今回のパンデミックで春節休暇が延長され、物流や人の動きが分断されたことで、この強固な網目が一気に脆弱性を露呈してしまったといえるでしょう。

SNS上でもこのニュースは大きな波紋を呼んでおり、「自動車の生産ラインに影響が出ないか不安」「グローバル化の代償を突きつけられた気分だ」といった懸念の声が相次いでいます。専門家の間でも、混乱が長引けば他地域でも同様の代替生産の動きが加速し、コスト増や物流の混乱が不可避ではないかと予測されています。私たちの生活を支える製品が、いかに多くの場所を跨いで作られているのか、改めて考えさせられる事態となっています。

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