地球温暖化を食い止める「脱炭素社会」の実現へ向け、私たちのエネルギー環境が大きく変わろうとしています。東京電力ホールディングスの小早川智明社長は、クリーンな未来を築くためには社会全体の「電化」、つまり熱源や動力を電気へシフトすることが極めて重要だと指摘しました。その中核を担うのが、二酸化炭素を排出しない電動車の普及です。
近年は地球温暖化の影響もあり、大型台風などによる自然災害が深刻な脅威となっています。こうした非常事態において、電動車は移動手段としてだけではなく、移動式の巨大な「バックアップ電源(予備バッテリー)」としての役割が期待されているのです。電気が途絶えた被災地へ駆けつけ、医療機器やスマートフォンの充電に電力を供給する姿は、まさに未来の命綱と言えるでしょう。
SNS上でもこの取り組みへの関心は高く、「災害時の停電対策として電気自動車があれば心強い」「インフラ企業が率先して動いてくれるのは頼もしい」といった期待の声が続々と寄せられています。企業の枠を超えた災害対策へのアプローチは、多くの現代人にとって関心度の高いテーマになっている模様です。
こうした時代の要請に応えるべく、東京電力ホールディングスは自社の社用車を積極的に電動化する方針を打ち出しました。さらに、2019年秋には中部電力とタッグを組み、電動車の普及に欠かせない充電器を設置するための共同出資会社を設立しています。ライバル関係とも言える大手電力会社同士が手を結んだニュースは、インフラ整備の本気度を物語っているのではないでしょうか。
小早川社長は「万が一の災害に備えるため、避難所などの重要な施設へ急速充電器の導入をスピード感をもって進めたい」と、力強い決意を語っています。短時間でバッテリーを満タンにできる急速充電器が街中に増えれば、日常生活の利便性が向上するだけでなく、地域全体の防災力が飛躍的に高まるはずです。
エネルギーの安定供給を担うトップが、環境問題と防災を地続きのものとして捉え、具体的なアクションを起こしている点は非常に高く評価できます。単なる移動手段の変革にとどまらず、社会のインフラ全体をアップデートしようとするこの試みは、持続可能で強靭な街づくりにおける重要な一歩となるに違いありません。
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