冬の寒さが本格化するこの季節、どうしても家の中に閉じこもりがちになってしまいます。しかし、そんな寒い日こそ外に出かける大チャンスです。今、全国の観光地やテーマパーク、飲食店では、気温が下がれば下がるほどお得になるユニークな割引サービスが続々と登場しています。「寒い日ほど懐に優しい」という、逆転の発想から生まれた施策が大きな話題を呼んでいるのです。暖冬と言われる2020年ですが、各施設は心まで温まるおもてなしを用意して、私たちの来訪を待っています。
SNS上でもこの試みに対して「寒ければ寒いほど得をするなんて、行くしかない」「冬のお出かけがゲーム感覚で楽しくなる」といったポジティブな声が数多く寄せられています。暗くなりがちな冬の観光を、ワクワクするイベントに変えてしまう素晴らしいアイデアだと私は確信しています。今回は特におすすめのスポットを厳選してご紹介しましょう。
氷点下5度以下で驚異の半額!八ヶ岳の寒さを逆手にとった極暖サービス
夏は避暑地として賑わうものの、冬は訪れる人が減ってしまう八ヶ岳の周辺市町では、驚きのキャンペーンが実施されています。なんと毎朝10時の気温に応じて、食事や宿泊代金が割引される仕組みです。5度から0.1度なら1割引き、0度から氷点下4.9度なら3割引き、そして氷点下5度以下を記録すれば驚異の半額となります。まさに寒さを味方につけた、地域一体の熱い取り組みと言えるでしょう。
先行して実施された2019年は、期間中のほぼ毎日で割引が適用され、なんと10日間も半額になる日がありました。2020年1月11日の開始以来、暖冬と言われながらも毎日カレンダーが割引で彩られています。さらに、最終日となる2020年2月16日の「グランド・フィナーレ」は、気温に関係なく全店舗で5割引きが適用されるという大盤振る舞いです。お出かけの予定を合わせる価値は十分にあります。
対象は飲食店や雑貨店、プラネタリウムなど80店舗以上にのぼります。山梨県北杜市にある「エイト・マーケット」では、甲州名物の「生信玄餅」をトッピングした贅沢なソフトクリームも割引対象になっています。店長の塩沢聡子さんも、店内を暖かくしてホットドリンクを用意していると笑顔で語ってくれました。寒い中で食べる冷たいスイーツは、暖房の効いた空間だからこそ引き立つ至高の贅沢です。
積雪量で宿泊費がダウン?肘折温泉のドカ雪を五感で楽しむ贅沢
山形県にある肘折温泉では、降雪量に着目した「ドカ雪・大雪割キャンペーン」が開催されています。前日の午後3時までの24時間でどれだけ雪が積もったかに応じて、18軒の旅館で宿泊代金が値引きされるユニークな試みです。積雪が30センチメートル以上なら500円、45センチメートル以上なら1000円、60センチメートル以上100センチメートル未満なら2000円が差し引かれます。
大蔵村観光協会の担当者が「日本有数の豪雪地帯だからこそ見られる、この時期の雪景色は圧巻だ」と胸を張る通り、そこには息をのむような美しい銀世界が広がっています。雪が降るほどお得になり、その雪が極上の景色を作り出すという、旅人にとって一石二鳥のエンターテインメントです。温泉で芯から温まりながら、静寂に包まれた冬の風情を堪能してみてはいかがでしょうか。
氷点下で入場料オフの牧場や、雪の日に大トロが半額になる回転ずし
千葉県成田市の「成田ゆめ牧場」では、当日の朝8時の天気予報で予想最低気温が0度を下回ると、入場料がプライスダウンします。氷点下の数値に10パーセントを掛け合わせた分が割引され、例えば氷点下2度なら20パーセント引きになります。春や秋には1日に3000人が訪れる人気スポットも、冬場は300人ほどに落ち込むため、広報担当者も「寒いときこそ動物たちの温かさを肌で感じてほしい」と期待を込めています。
さらに、都内で展開する回転ずし店「天下寿司」でも熱いサービスが実施されています。最高気温が10度以下の日には、人気のあぶりネタや手巻きずしが通常の190円から130円にプライスダウンします。さらに客足が遠のきやすい雪の日には、なんと380元の本マグロ中トロが半額の190円という破格の安さになります。美味しいお寿司が寒さのおかげで安く食べられるのは、消費者として見逃せません。
天下商事の小酒井克樹社長が「寒い日はラーメンなど温かいものに惹かれるが、ぜひすし屋にも足を運んでほしい」と語るように、冬の寿司は脂が乗って格別の美味しさです。企業側にとっては、客足が鈍るピンチをチャンスに変える戦略であり、私たち消費者にとっては、冬のレジャーを格安で楽しめる最高の機会です。ただ寒さに凍えるだけでなく、こうしたお得なイベントを賢く利用していきましょう。
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