ヤマハが業績予想を下方修正!新型肺炎とオーディオ苦戦が響く国内大手の現在地

日本が世界に誇る楽器メーカーであるヤマハは、2020年2月6日に最新の決算を発表しました。2020年3月期の連結純利益(国際会計基準)が、前期と比べて2%減る395億円になりそうだと開示しています。これまでは3%増の415億円を見込んでいましたが、一転してマイナス成長へ沈む見通しとなりました。国際会計基準とは、世界中の企業が同じルールで業績を比較できるように作られたグローバルな会計の物差しのことです。

この下方修正の背景には、家庭向けオーディオ機器の販売不振が挙げられます。SNS上では「時代の変化で音楽の聴き方が変わり、従来の据え置き型オーディオは厳しいのではないか」といった、市場の構造変化を指摘する冷静な声が上がっていました。かつてお茶の間の主役だったオーディオ機器も、現在はスマートフォンやイヤホンの普及によって、厳しい戦いを強いられているのが現状のようです。

さらに追い打ちをかけているのが、中国で猛威を振るう新型肺炎の存在です。今回の見通しでは、中国市場における楽器販売の落ち込みを考慮し、売上高の予想を20億円ほど引き下げました。全体の売上高も、従来計画より100億円低い4250億円(前期比2%減)にとどまる模様です。これに対してネットでは「中国でのピアノ需要は高かっただけに、移動制限や店舗休業の影響は計り知れない」と心配するコメントが見られました。

筆者としては、今回の下方修正は一時的なアクシデントと、長年の課題が同時に噴出した結果だと捉えています。新型肺炎という予測不能なリスクは同情の余地がありますが、オーディオ事業の低迷は以前からの課題でしょう。しかし、同社の持つ高い技術力やブランド力は依然として健在です。この難局を乗り越えるために、次世代のライフスタイルに寄り添った新しい製品展開や、デジタル技術を駆使した巻き返しに期待したくなります。

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