自動運転やロボットの頭脳として、いま世界中で激しい開発競争が繰り広げられているのが「空間認識技術」です。そんな中、日本発のテクノロジー企業として注目を集めるKudan(クダン)が、非常にエキサイティングなニュースを発表しました。同社は、空間認識の分野で強力なライバルでもあるアメリカのスタートアップ企業、アーティセンス・コーポレーションを完全子会社化する方針を固めたのです。
この買収劇は2020年2月13日に明らかとなり、段階的な株式取得によって進められる予定となっています。最終的な投資総額は、最大で3000万ユーロ(日本円で約36億円)に達する見込みです。巨額の資金を投じるこの決断からは、次世代インフラの覇権を握ろうとするKudanの並々ならぬ覚悟がひしひしと伝わってきます。すでに最初の出資として約1.8億ユーロを払い込み、経営陣を送り込むなど、統治に向けた準備は着々と進行している模様です。
SNS上でもこのニュースは大きな話題を呼んでおり、「日本発の技術が世界を驚かせるかもしれない」「自動運転の進化が加速する」といった期待の声が多数寄せられています。さらに「36億円という規模感からも、この技術への本気度が伝わる」と、投資家やテクノロジーファンの間で熱い議論が巻き起こりました。多くの人々が、この2社の融合によって誕生する新しい未来のテクノロジーに、胸を躍らせているようです。
世界が注目する「SLAM技術」とは?両社の強みが融合
ここで鍵となるのが「SLAM(スラム)」という専門技術です。これは「Simultaneous Localization and Mapping」の略称で、ロボットや自動運転車がカメラの映像などを頼りに、自分の位置を正確に割り出しながら、同時に周囲の精密な3D地図を作り出す計算手順(アルゴリズム)のことを指します。人間が目で見ながら自分の場所を把握するような高度な仕組みであり、ドローンや自動運転には絶対に欠かせない技術と言えるでしょう。
今回子会社化されるアーティセンス社は、ミュンヘン工科大学の教授たちが2016年に立ち上げた精鋭の技術者集団です。KudanのSLAM技術が「圧倒的な処理速度の速さ」を武器にしているのに対し、アーティセンス社は「特徴が掴みにくい視界の悪い画像からでも美しい3D地図を描ける」という、お互いに異なる強みを持っています。この二つの個性が組み合わさることで、弱点のない完璧な空間認識システムが誕生するはずです。
今後の計画としては、2020年6月29日に2回目の出資を行い、まずは持ち分法適用会社にする予定となっています。その後、アーティセンス社の営業黒字化などの条件をクリアした段階で、最終的な完全子会社化へと踏み切るシナリオです。同社は直近の決算で約2億円の赤字を計上していますが、ドイツを中心に約20名の優秀な技術者を抱えており、日本法人も展開するなど、その潜在能力には計り知れない価値が眠っています。
編集部としては、今回の買収は世界市場でのシェアを決定づける「神の一手」になると確信しています。Kudanが持つグローバルな顧客ネットワークに、アーティセンス社の高精度な地図作製技術が加われば、自動運転や次世代ロボットの進化は一気に加速するでしょう。大手企業がひしめく自動運転市場において、この最強のタッグが世界をリードしていく姿を、私たちはリアルタイムで目撃しているのかもしれません。
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