【京都の底力】村田機械が「2年連続最高益」へ!米中摩擦の不安を吹き飛ばす、人手不足という名の“追い風”

連日のようにニュースを騒がせている「米中貿易摩擦」。世界経済の先行きに暗雲が立ち込める中、そんな不安をものともせず、力強く成長を続ける企業が京都にあります。繊維機械や物流システムの大手、村田機械です。

2019年5月27日、同社は2020年3月期の連結業績見通しを発表しました。その数字は驚くべきものです。営業利益は前期比7%増の474億円、売上高は14%増の3444億円。なんと2年連続で過去最高を更新する計画だというのですから、その勢いには目を見張るものがあります。

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なぜ今、村田機械がこれほど強いのか?

世界情勢が不安定な中で、なぜこれほどの好業績が見込めるのでしょうか。その秘密は、私たちの生活を支える「半導体」と、深刻な社会問題となっている「人手不足」にあります。

まず、スマートフォンやパソコンに欠かせない半導体向けの搬送設備が非常に好調です。さらに注目すべきは「物流システム」の伸びでしょう。ネット通販の拡大で荷物は増える一方、運ぶ人は足りない。このジレンマを解消するために、倉庫の自動化や無人搬送システムへの投資が、業界を問わず急加速しているのです。

私はコラムニストとして、この現象を単なる一企業の成功談として片付けるべきではないと考えます。村田機械の好調ぶりは、日本社会が直面している構造的な変化、つまり「人からロボットへ」という労働シフトが、待ったなしで進んでいることの証明に他ならないからです。

「納期の足が長い」という強み

もちろん、懸念材料がないわけではありません。2020年3月期の計画は今年2月に策定されたもので、激化する米中摩擦の影響は完全には織り込まれていません。純利益に関しては4%減の300億円を見込んでいます。

しかし、村田大介社長は強気です。「すでに受注済みの案件が多数ある」「納期の足が長いものが多く、突然受注がストップする状況にはない」と語ります。「納期の足が長い」とは、注文を受けてから納品までの期間が長いことを指す業界用語ですが、これは裏を返せば、今の時点で向こう数ヶ月、あるいは年単位の仕事が確保されているという安心材料でもあります。

SNSやネット上でも、このニュースには感嘆の声が上がっています。「さすが京都企業、地力が違う」「不景気風が吹く中で最高益更新はバケモノ級」「自動化ニーズは不況でも止まらないということか」といった、同社の堅実な経営手腕を評価するコメントが多く見受けられます。

村田製作所や京セラ、任天堂など、京都には独自の強みを持つグローバル企業がひしめいています。村田機械もまた、時代の波を的確に捉え、ピンチをチャンスに変える「京都流経営」の底力を見せつけてくれたと言えるでしょう。

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