2019年6月2日に開催される女子ゴルフツアー「リゾートトラストレディス」は、19歳のアマチュア選手、古江彩佳(ふるえ あやか)選手が単独首位に立つという、驚きの展開を迎えています。前日の2019年6月1日に行われた第2ラウンドで、彼女はなんと8バーディー、1ボギーの「65」という、プロ顔負けのビッグスコアを叩き出し、トータル10アンダーでトップに躍り出ました。この快挙は、ゴルフファンはもちろん、多くの人々を熱狂させているのです。
特に圧巻だったのは、スタート直後のバーディーラッシュです。1番ホールからバーディーを奪取すると、3番から4連続バーディーを含むアウトコース(前半)で、驚異の6バーディー、ノーボギーとなる「30」をマークしました。これは、1990年以降のアマチュア選手としては、2014年の勝みなみ選手以来4人目という偉業達成です。本人が「パターがすごく入ってくれ、楽なゴルフでした」と笑顔で語るように、そのプレーには勢いと自信が溢れていたことでしょう。
✨小さな体に秘めたる才能と、プロへの最短ルート
身長152センチと小柄な体格ながら、古江選手の武器は安定したドライバーショットと、100ヤード以内の高い精度を誇るアプローチショットです。持ち味である安定したショットでチャンスを演出し、この日は「得意じゃない」と謙遜するパッティングも冴えわたり、次々とカップに吸い込まれた様子が目に浮かびます。彼女は、今年春に兵庫・滝川二高校を卒業したばかりで、現在はプロテスト合格を目指す「研修生」という立場にあります。しかし、女子ツアーで優勝を飾れば、プロテストを経ることなくプロゴルファーになれるという「近道」が開けます。当然ながら、そのルートが彼女の頭に浮かばないわけはないでしょう。
アマチュア選手がツアーで優勝すれば、1988年のツアー制度施行以降、史上7人目の快挙となります。古江選手の首位浮上に、SNS上でも「渋野選手や原選手に勝つかも!」「アマチュアで優勝したらすごい」「新世代のスター誕生の予感」といった期待の声が上がり、週末の最終日への注目度は最高潮に達しているのです。ライバルには、現在3位タイの渋野日向子選手や原英莉花選手といった人気と実力を兼ね備えた若手選手がひしめき合っており、し烈な優勝争いになることが予想されます。
💡「失敗を引きずらない」メンタルの強さが、勝利への鍵
最近の彼女のプレーの安定感は目覚ましく、4月の「スタジオアリス女子オープン」では自己最高の10位に入るなど、着実に成長を遂げています。技術的な向上はもちろんですが、精神的な変化も見受けられます。古江選手は「失敗してもまっ、いいかと。引きずらない」と、少し大人になった心境を明かしました。この「失敗を恐れず、次に切り替える」というメンタルの強さこそ、勝負の最終日を戦い抜く上で最も重要になる要素ではないでしょうか。
最終日を単独首位で迎えるアマチュア選手は、過去に11人いますが、いまだ優勝を勝ち取った選手はいません。これは、ツアー優勝という大舞台のプレッシャーが、いかに計り知れないものかを示しているでしょう。古江選手も「ここまでくると勝ちたいと思うけど、強く出すぎると力んだりしてしまう。(優勝を)意識はしたくない」と、初めての最終組でのラウンドに対する緊張感を隠しません。私見ですが、技術面ではプロに引けを取らない彼女に必要なのは、この緊張の中でいかに普段通りのプレーを貫き通すか、という一点に尽きるでしょう。新しい歴史の扉を開くことができるか、19歳の挑戦から目が離せません。
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