2020年1月1日、新たな年の幕開けとともに、日本の一次産業に大きな変革の波が押し寄せています。現在、深刻な後継者不足や高齢化に悩まされている農業の現場において、人間の知的ふるまいをコンピューターで再現する「AI(人工知能)」を活用した画期的な取り組みが急速に広がっているのです。
SNS上でも「実家の農作業が劇的に楽になるかも!」「最新テクノロジーと自然の融合が熱い」といった期待の声が多数寄せられています。長年、農家の方々の貴重な「経験と勘」に依存してきた過酷な作業が、最新技術によって効率化され、高い生産性を実現しようとしている状況です。
AI搭載の自動収穫ロボットがもたらす革命
神奈川県鎌倉市に拠点を置く農業スタートアップ企業の「inaho(イナホ)」は、野菜を全自動で収穫する驚きのロボットを開発しました。このロボットは、AIの高度な画像認識技術を駆使して収穫期を迎えた野菜だけを正確に判別し、ロボットアームを伸ばして丁寧に摘み取ります。
特筆すべきは、人間の脳の神経回路の仕組みを模してコンピューターに学習させる技術「ディープラーニング(深層学習)」が採用されている点でしょう。自ら野菜の配置や収穫場所を学習し、広大な畑の中を自動で走行する賢さを備えているため、人間が付きっきりで作業する手間が大きく省かれるのです。
すでに2019年9月1日より、佐賀県の農家を中心にこのロボットのレンタルサービスが本格稼働しています。現時点では1本のアスパラガスをわずか12秒というスピードで収穫可能です。イナホの菱木豊CEOも、今後は対象となる野菜の品種をさらに拡大していくと力強く意気込んでいます。
土壌管理から作付け確認まで、広がるスマート化
収穫だけでなく、作物が育つ環境づくりにもテクノロジーが活躍しています。川崎市の「ルートレック・ネットワークス」が開発したのは、AIを活用した最先端の土壌管理システムです。土壌の水分量や日射量、作物の生育状況などを各種センサーで緻密に検知してくれます。
このシステムは、収集したデータをもとに最適な分量の水や肥料を自動で供給する仕組みを備えています。また、システム開発を手掛ける「オプティム」は、空飛ぶ小型無人機であるドローンとAIを組み合わせることで、農作物の作付け状況を上空から一目で確認できる技術を実用化しました。
これにより、農薬や肥料を散布するタイミングや量を最適化でき、農家の方々の肉体的な負担軽減に大きく貢献しています。広大な農地を歩き回って確認する苦労が、空からのデータ収集によって一瞬で解決する時代が到来したと言っても過言ではありません。
編集者の視点:次世代通信とAIが描く希望
インターネットメディアの編集者として私は、こうした「農業×テクノロジー」の融合に計り知れない希望を感じています。これまではキツイというイメージが先行しがちだった農作業ですが、最新技術を取り入れることで、若者にとっても魅力的な「クリエイティブな産業」へと進化するはずです。
さらに、2020年の今年から本格的な普及が見込まれる第5世代移動通信システム「5G」の出番も控えています。超高速で大容量のデータ通信が可能になれば、畑のロボットやドローンがリアルタイムで連携し、農業の完全自動化も夢ではないでしょう。日本の食卓を支えるスマート農業の今後に大注目です。
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