日本の美味しい宝庫である東北地方から、驚くべきニュースが飛び込んできました。地元の素晴らしい農水産物を単なる「食材」として輸出するのではなく、育まれた風土や最適な調理法、さらにはお酒とのペアリングまで含めた「食文化」として海外へ売り込む動きが熱を帯びています。複数の事業者が手を取り合い、チーム一丸となって魅力を発信する革新的な取り組みがスタートしました。
SNS上でもこの挑戦には大きな注目が集まっており、「東北の美味しいものが世界に認められるのは嬉しい」「現地に行って食べたくなる仕掛けが素晴らしい」といった応援の声が続々と寄せられています。個々の企業では難しかった輸送コストの削減や販路開拓も、連携することで一気に現実味を帯びてきました。世界に「東北ブランド」を浸透させる絶好のチャンスが到来しています。
世界を魅了する「テロワージュ」という魔法
東北の輸出を後押しする東北・食文化輸出推進事業協同組合は、2020年1月23日にタイのバンコクで商談会を華やかに開催します。さらに、2020年2月にはアラブ首長国連邦のドバイでも開催を予定しており、世界中に熱烈な東北ファンを増やす準備は万端です。ここで重要になるキーワードが、土地の個性を意味する「テロワール」と「食」を組み合わせた「テロワージュ」という考え方です。
これは、食材だけでなく、その背景にある歴史や気候、さらには相性抜群の飲料との組み合わせをトータルで提案する最先端のマーケティング手法を指します。ただ食べるだけでなく、物語を知ることで美味しさは何倍にも膨らむでしょう。パリやバンコクで行われた試食会では、参加者が自分でおにぎりを作る体験型イベントも実施され、五感で楽しむ演出が現地の人々の心をしっかりと掴みました。
バンコクの商談会には高級ホテルや観光業の関係者ら約100人が集結し、福島県や宮城県、山形県、岩手県から個性豊かな9事業者が参加します。さらに、仙台市のアトラク東北も同行し、食をテーマにした魅力的なツアーを提案する予定です。美味しい食材に感動したその場で「よし、今度は本場の産地へ行こう!」と、そのまま日本への旅行へ誘う素晴らしい仕組みが構築されています。
富裕層が熱視線!ドバイで輝く最高級のブランド
一方、ドバイの商談会では打って変わってセレブ向けの最高級飲料が主役を張ります。宮城県大崎市のマルセンファームが手掛ける極上のトマトジュースや、アグ・ピーポーの濃厚な山ぶどうジュースなど、プレミアムな商品が並ぶ予定です。さらに、注ぐグラスには仙台市のワイヤードビーンズが誇る洗練された名品が選ばれ、日本の職人技が光る贅沢な空間を演出します。
ドバイは中東のみならず、欧州やアフリカの有力なバイヤーが集まる世界の中心地です。本物の価値が伝われば、どれほど高額であっても喜んで購入する富裕層が多いため、今回の挑戦には大きな期待がかかります。今回の取り組みを見ていると、日本の地方が持つ潜在能力の高さに改めて気づかされますし、これこそが真の地域創生だと確信させられます。
これまでに、細胞を壊さずに獲れたての鮮度を保ったまま凍結できる特別な「CAS(セル・アライブ・システム)技術」を用いた岩手県の刺し身や、福島の美味しいお米が海外の料理人から絶賛されました。これまでの常識に囚われず、海外の人の好みに寄り添いながら挑戦を続ける東北の事業者たちから、今後も目が離せそうにありません。
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