大相撲初場所で48年ぶりの快挙!平幕の正代と徳勝龍が1敗を死守、炎鵬を破った貴景勝も追う大混戦の10日目を徹底解説

令和2年である2020年1月22日、東京・両国国技館で開催されている大相撲初場所は10日目を迎え、土俵の上では歴史的な熱戦が繰り広げられました。今場所の主役となっているのは、なんと役力士ではない「平幕(ひらまく)」の2人です。平幕とは、幕内の中で三役と呼ばれる大関・関脇・小結よりも下の番付に位置する力士たちの総称ですが、その正代と徳勝龍が力強い相撲で1敗を死守し、優勝戦線のトップを快走しています。

正代は激しい攻防の末に松鳳山を寄り切りで下し、徳勝龍も千代丸を鮮やかな突き落としで退けました。日本相撲協会広報部によれば、10日目を終えた時点で平幕の2名が首位に並び立つのは、1972年7月の名古屋場所で豊山と高見山が演じて以来、実に48年ぶりという歴史的な快挙となります。この信じられない展開に、SNS上では「今場所の面白さは異常」「平幕が引っ張る群雄割拠の場所から目が離せない」といった歓喜の声が溢れ返り、トレンドを席巻している状況です。

一方で、看板力士たちの明暗はくっきりと分かれました。大関の貴景勝は、今や角界屈指の人気を誇る小兵の炎鵬を強烈な押し出しで破り、見事に2敗をキープしています。しかし、負け越せば地位から陥落してしまう「かど番」の窮地に立たされている大関・豪栄道は、宝富士の送り出しに屈して7敗目を喫してしまいました。あと一歩も後がない崖っぷちに追い込まれたベテラン大関の姿に、ファンの間でも悲痛な叫びとエールが交錯しています。

さらに追う番付上位陣では、関脇の朝乃山が栃ノ心の下手投げに沈んで4敗目へ後退する波乱がありました。その一方で、関脇の高安は小結の阿炎をはたき込みで破って4勝目を挙げ、意地を見せています。現時点で首位の1敗勢を追う2敗のポジションには、大関・貴景勝に加えて平幕の豊山と輝の2人がピタリと追走しており、まさに誰が賜杯を手にするか分からない、一寸先は闇の大混戦と言えるでしょう。

さらに見逃せないのが、十両(じゅうりょう)の土俵です。幕内のすぐ下の階級にあたるこのリーグでは、大怪我や病気による大陥落から這い上がってきた元大関の照ノ富士が、開幕から土つかずの10戦全勝という圧倒的な強さで単独トップを独走しています。彼がかつての輝きを取り戻し、不屈の精神で白星を積み重ねる姿は、多くの相撲ファンに涙と深い感動を与えているに違いありません。

筆者の視点として、今回の初場所は現代の大相撲の魅力を凝縮したような最高にエキサイティングな場所だと感じます。横綱不在という異例の事態だからこそ、平幕力士たちが牙を剥き、明日のスターを目指して貪欲に勝利を掴みにいくエネルギーが土俵から満ち溢れているからです。48年ぶりの大記録を前に、正代と徳勝龍がこのままプレッシャーを跳ね除けて終盤戦を駆け抜けるのか、それとも大関の貴景勝が意地を見せるのか、今後の展開に胸が高鳴ります。

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