2014年9月27日の痛ましい噴火災害以降、長野県と岐阜県にまたがる霊峰・御嶽山(おんたけさん)では、頂上付近への立ち入りが厳しく規制されてきました。しかし、この度、長野県木曽町は2019年6月25日に、山頂へ向かう登山道の一部について、2019年7月1日から立ち入り規制を緩和することを発表いたしました。これにより、噴火災害後初めての夏山シーズンに山頂登山が実現することになり、地域にとっては待望のニュースだと言えるでしょう。
今回、規制が緩和されるのは、木曽町側にある黒沢口登山道の上部です。現在は、災害対策基本法という法律に基づいて立ち入りが禁止されていますが、今年の御嶽山の山開きに合わせて、2019年7月1日の午前10時から2019年10月16日の午後2時までの期間、登山が可能になります。これにより、長らく低迷していた木曽地域の観光業が、この山頂解禁を機に復興へと向かうことが強く期待されます。
今回の規制緩和に先立ち、長野県や木曽町は2019年6月24日に現地調査を実施し、登山道における安全性が確認されました。自治体や関係機関は、噴火災害以降、緊急時に避難するためのシェルターや、危険を知らせるための屋外スピーカーの設置、さらには安全パトロール隊の強化など、多岐にわたる安全対策を講じてきたのです。実は、2018年秋にも、ごく短期間ではありますが、今回対象となる登山道の一部で立ち入り規制が一時的に解除された経緯があります。
これらの安全への取り組みが結実し、今回の規制緩和へと繋がったと言えるでしょう。しかし、安全が確認されたとはいえ、御嶽山は活火山であることには変わりありません。木曽町は、登山者に対して、万が一の事態に備えてヘルメットやゴーグル、ライトといった装備を必ず携行するよう、強く呼びかけています。これらの装備は、火山噴火の際に降り注ぐ小さな岩石や火山灰から身を守るために極めて重要です。
SNS上でも、「ついに御嶽山の山頂に登れる!」「安全対策をして、必ず行きたい」「地元の観光が賑わうきっかけになってほしい」といった、登山再開を喜び、地域経済の活性化に期待を寄せる声が多数見受けられます。長年の規制を経て、再び雄大な山頂からの景色を望めるようになることは、登山愛好家にとって、そして木曽地域の皆様にとって、何にも代えがたい喜びであるに違いありません。私も、この規制緩和が、安全を最優先しながらも、御嶽山の魅力を再発見する大きな一歩となることを願っています。
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