柔道界に激震が走る驚天動地の大ニュースが飛び込んできました。2020年2月9日、フランスで開催されたグランドスラム(GS)パリ大会の最終日に、男子100キロ超級の影浦心選手(日本中央競馬会)が世界に衝撃を与えました。なんと、オリンピック2連覇を誇るフランスの至宝、テディ・リネール選手を3回戦で撃破したのです。これには現地観客のみならず、世界中の格闘技ファンが言葉を失いました。
リネール選手といえば、2017年まで世界選手権を8連覇した「絶対王者」として君臨しています。国際柔道連盟の記録によると、今回の敗戦によって彼の連勝記録は「154」でストップしました。実に2010年9月24日の世界選手権以来、約10年もの間、誰一人として彼に黒星をつけられなかったのです。そんな生ける伝説を、24歳の若き日本のホープが畳へと沈めました。
試合は息をのむ大熱戦となり、勝負の行方は時間無制限の延長戦である「ゴールデンスコア」へと突入します。ここで影浦選手が見事な技ありを奪い、優勢勝ちを収めました。SNS上では「歴史が動いた瞬間を見た」「信じられない大金星」といった驚きと興奮の声が爆発的に拡散されています。格上の相手から有効なポイントを奪って勝利するその姿は、多くの人々に感動を与えました。
その後、影浦選手は決勝戦でオランダのヘンク・フロル選手に一本負けを喫し、惜しくも準優勝に終わりました。しかし、絶対王者を破った価値は金メダル以上の輝きを放っています。私は、この勝利が彼にとって大きな自信となり、今後の男子重量級における新たな主役に躍り出る最高のステップになると確信しています。負けない王者に勝った経験は、何物にも代えがたい財産です。
日本勢のメダルラッシュと激化する東京五輪代表レース
今大会では他の日本勢も目覚ましい活躍を見せてくれました。男子90キロ級の長沢憲大選手が準優勝を飾り、81キロ級の藤原崇太郎選手も3位に食い込んでいます。さらに女子70キロ級では、大野陽子選手と新添左季選手による日本勢同士のハイレベルな決勝戦が行われ、大野選手が見事に栄冠を勝ち取りました。78キロ級の梅木真美選手も3位と健闘しています。
大会初日となった2020年2月8日にも、男子60キロ級の永山竜樹選手と73キロ級の橋本壮市選手が頂点に立ち、日本柔道の強さを世界に証明しました。女子も48キロ級の古賀若菜選手や63キロ級の鍋倉那美選手が準優勝を果たすなど、表彰台に多くの日の丸が掲げられています。層の厚さを改めて見せつける形となりました。
今回の派遣メンバーは、各階級で代表争いの2番手以降につける選手たちです。それだけに、ここでのアピールは人生を左右します。2020年2月21日から23日に開催されるGSデュッセルドルフ大会の結果次第では、いよいよ東京五輪の代表が内定する可能性が出てきました。熾烈を極める代表選考レースから、今後も一瞬たりとも目が離せません。
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