2019年07月07日から2019年07月07日にかけて開催されたニッポンハムレディス最終日、女子ゴルフ界のニューヒロインとして注目を集める河本結選手が、あまりにも切ないドラマの主役となりました。首位を猛追する勢いでスタートした彼女でしたが、後半戦に入ると絶好のチャンスを逸する場面が目立ち始めます。持ち味である力強いショットにも狂いが生じ、ファンが固唾をのんで見守るなか、運命の15番ホールへと足を進めました。
この15番、それまでの不調を吹き飛ばすかのような素晴らしいティーショットを放ち、反撃の狼煙を上げたかに見えました。しかし、ゴルフの神様は過酷な試練を用意していたのです。第2打地点に立った河本選手の心に、クラブ選択という迷いが生じました。迷いを断ち切るために、彼女はこの場面で初めて自分自身の直感ではなく、キャディの助言にすべてを託す決断を下します。これが後に、彼女にとって忘れられない「15番の悲劇」へと繋がっていくのでした。
放たれた打球は無情にもピンを20メートルもオーバーし、グリーン上には下りの非常に難解なラインが残されてしまいました。ボギーは絶対に許されない優勝争いの局面で、このミスはあまりにも致命的です。結局、このホールをボギーとしたことで優勝戦線から一歩後退してしまい、ツアー2勝目の夢は露と消えました。試合後のインタビューで「15番だけやり直したい」と語り、大粒の涙を流す彼女の姿は、多くのギャラリーの胸を締め付けたに違いありません。
SNS上でも、この劇的な幕切れには大きな反響が寄せられています。「キャディを信頼するのは美徳だが、最後は自分で決めるべきだった」「あの涙が彼女をさらに強くするはず」といった、厳しい叱咤激励から温かい応援メッセージまで、トレンドを賑わせるほどの注目を集めました。ここでいうボギーとは、そのホールの規定打数(パー)よりも1打多く要してしまうことを指しますが、優勝を争うトッププロにとって、その「1打」の重みは計り知れないものです。
編集者の視点から申し上げますと、ゴルフというスポーツの残酷さと美しさが凝縮された一戦だったと感じます。技術的には完成されていても、極限状態での「決断の主体性」がいかに勝敗を分けるかを、弱冠20歳の彼女は身をもって体験したのでしょう。誰かの助言に頼り、自分を信じきれなかった後悔は、単なる技術ミスよりも深く心に刻まれるはずです。しかし、この挫折こそが、彼女が真のトッププレーヤーへと駆け上がるための必要不可欠なステップになると確信しています。
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