無形文化遺産に新たな輝き!「綾子踊」など国内候補選定へ、ユネスコ登録で日本文化の魅力を世界へ

ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産への登録を目指し、文化審議会は2019年6月11日の会合で、2022年登録を目標とした国内候補の選考作業に着手しました。専門用語である無形文化遺産とは、演劇や伝統工芸技術、社会的慣習、祭礼、口承など、形のない文化として世代を超えて受け継がれてきた「人類の宝」を保護するユネスコの制度のことです。今回の選考では、準備が進む香川県の雨乞いの踊りや沖縄の豊作祈願の祭りなど、注目すべき4件を中心に議論が進められており、2020年3月までに候補が決定する見通しです。

文化庁や地元自治体は、登録の可能性を高めるため、全国に類似する行事をまとめて、一つの遺産として一括で申請する手法を積極的に模索しています。実際、近年は2018年に登録された「来訪神 仮面・仮装の神々」(秋田など8県)や、2016年の「山・鉾・屋台行事」(京都など18府県)といった、この「グループ化」による成功例が続いており、現在21件の日本の無形文化遺産登録数をさらに増やすための鍵と認識されています。単独での申請よりも、全国の伝統が連携することで、その価値がより鮮明に世界へ伝わることでしょう。

議論の焦点となっている4件のうち、3件は国の重要無形民俗文化財に指定されている行事です。これは、衣食住、生業、信仰、年中行事などに関わる「わざ」や「慣習」のうち、特に重要なものとして国が指定し保護している文化財のことで、今回は華やかな衣装で雨乞いを行う香川県の「綾子踊」、奄美地方に伝わる鹿児島県の「諸鈍芝居」、そして豊作を願う沖縄県の「多良間の豊年祭」が該当します。もう1件は、仏像などを修復する高度な伝統技術である「木造彫刻修理」で、国の選定保存技術に選ばれています。

ユネスコの無形文化遺産登録総数は400件を超えており、文化庁幹部も「単独で申請するより、全国各地に伝わる類似行事を一括申請する方が登録可能性が高い」と分析しています。この方針は、多様でありながらも根底で繋がる日本文化の奥深さを世界に示せる絶好の機会だと私は考えます。実際、2019年2月には「綾子踊」の保存団体を中心として、似た行事を守る全国組織が発足するなど、地域間の連携が活発化していることも、登録へ向けた追い風となるでしょう。

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生活文化分野の注目候補と今後のスケジュール

また、2013年に「和食」が登録されて大きな注目を集めた生活文化の分野では、関係者の間で「茶道」や「華道」「盆栽」といった候補を推す声も上がっています。これらは日本の美意識や精神性を象徴する文化であり、ぜひ世界に発信すべき素晴らしい遺産だと感じますが、残念ながら、現時点では具体的な選考対象となるかは不透明な状況であります。

政府は、宮大工をはじめとする職人たちが継承する「伝統建築工匠の技」を既に登録申請しており、これが2020年秋のユネスコ会合で審査を受ける予定です。そして、その次に日本の候補が審査されるのは2022年ということになります。今回の選考で選ばれる候補は、2022年の登録を目指して、今後世界へのアピールに向けた準備を進めていくことになるでしょう。

今回の国内候補選定の動きは、SNSでも大きな反響を呼んでおり、「日本の伝統文化がまた世界に認められるのは誇らしい」「綾子踊も豊年祭も、本当に素晴らしい文化だから登録されてほしい」といった期待の声が多数見受けられます。日本の伝統が、世界遺産として更なる輝きを放つことを心から期待してやみません。

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