2019年6月現在、TwitterやInstagramのストーリーズフィードでは、自分の性格や恋愛傾向を分析した「診断結果」が驚くほど頻繁にシェアされています。「恋愛免許証」や「性格免許証」のように、簡単な質問に答えるだけで詳細なパーソナリティが明らかになるコンテンツは、特に20代の女性の間で大きなブームを巻き起こしています。また、好きなパーツを選んで似顔絵風のイラストを作成できる「画像メーカー」系も、その手軽さから人気を集めていますね。これらの診断系コンテンツは、新しい切り口のものが次々と登場し、一種の流行のサイクルを生み出しているのが特徴と言えるでしょう。
診断結果が「寿司ネタで例えるなら、炙りトロ」といった、ユニークな単語で自身の性格を表現してくれるのは、単純に面白いと感じるポイントです。しかし、20代女性、いわゆる“今っぽ女子”がこれらのコンテンツを積極的にシェアする理由は、単なる面白さだけではなさそうです。「○○メーカー」などの診断コンテンツを友人同士でよく活用しているという、女子大生のアイコさん(20歳)は、「『見て! これ超ウケる!』という結果をシェアします。自分のことをイジりながら、さりげなく自慢もできるんです」と語っています。
例えば、「恋愛はド下手! でも本当は愛し尽くすデキ女タイプ」という診断結果が出たとしましょう。彼女たちはこれをSNSで「ド下手だって~涙」と自虐的に投稿しながらも、結果の後半にある「愛し尽くすタイプ」というポジティブな側面を、間接的にフォロワーへアピールできます。人は誰しも、ストレートに「私はデキ女です!」と宣言するのは気恥ずかしいもの。この診断系コンテンツは、彼女たちにとって、自分の性格や長所といったポジティブな自己像を、ユーモアを交えつつ他者に代弁してもらう**「アピール代行ツール」としての役割を果たしているのでしょう。この「さりげない自己PR」こそが、ブームを牽引する重要な要素だと筆者は考えます。
このように、今の20代女子の間では、診断結果そのものの内容よりも、結果をシェアすることで生まれる「コミュニケーションのきっかけ」**のほうが重視される傾向があります。結果を投稿することで「当たってるね!」「ほんとはそうなの?」といったツッコミが寄せられ、自分自身に注目が集まる機会が生まれます。また、誰か一人が診断結果をシェアすると、その診断が友人たちの間で瞬く間に広がり、「私はこうだった!」とお互いの結果を見比べ、新しい話題や交流が生まれるプロセスを楽しむことができるのです。自己開示と他者との繋がりを求める現代のSNSユーザーにとって、診断コンテンツは最適なツールとなっていると言えるでしょう。
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