新潟県の農業と食を支えるトップランナーである「新潟ケンベイ」が、酒類卸の大手として知られる「飯田」と手を組み、精米加工に特化した新会社「新潟酒米精米」を設立したというニュースが飛び込んできました。米どころとして名高い新潟の地から、日本酒業界の勢力図を塗り替えるような新たな一歩が、2019年09月25日に踏み出されたのです。
今回のプロジェクトでは、新潟市内の敷地内に最新鋭の精米機を完備した専用工場の建設が予定されています。稼働開始の時期については、2020年秋頃を目指しており、収穫の秋に合わせて本格的なスタートを切る構えでしょう。この発表を受けて、SNS上では「新潟の酒がさらに美味しくなりそう」「精米の質が変われば酒も変わる」といった、期待に満ちた声が数多く寄せられています。
特定名称酒の需要拡大に応える「小ロット精米」の革新性
新会社が特に注力するのは、高級酒として親しまれている「特定名称酒」への対応です。これは、吟醸酒や純米酒など、原料や製造方法に厳しい基準があるお酒を指しており、近年の日本酒ブームを牽引する存在と言えるでしょう。質の高い酒を造るためには、米の表面を削り取る「精米」の工程が極めて重要であり、今回の新工場ではその精度を極限まで高めることが期待されています。
特筆すべき点は、多種多様な酒蔵の要望に柔軟に応えられるよう、少量の米からでも加工が可能な「小ロット精米」の体制を整えていることです。こだわりの強い地酒蔵にとって、自分たちが理想とする削り方を細かく指定できる環境は、まさに喉から手が出るほど欲しかったサービスではないでしょうか。このように、造り手のこだわりを形にするインフラが整うことは、業界全体にとって大きな転換点になると私は確信しています。
私個人の見解としては、単なる効率化だけでなく、卸業者と加工業者が垂直統合のような形で連携する点に強い戦略性を感じます。消費者の好みが多様化する中で、原料の段階から差別化を図る姿勢は、今後の日本酒ブランドの価値をさらに高めていくはずです。2020年秋の工場稼働によって、私たちの手元に届く日本酒がどのような進化を遂げるのか、今から楽しみで仕方がありません。
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