自動車業界に衝撃を与える、画期的な技術提携が発表されました。製造業コンサルティングの株式会社O2と、東京大学発のスタートアップであるエレファンテック株式会社が、2019年10月29日に資本業務提携を締結したのです。
両社が目指すのは、樹脂製の部品に直接金属回路を印刷する革新的な技術の自動車向け供給です。これまで複雑に張り巡らされていた「ワイヤハーネス」を、この新技術で代替しようという野心的な試みに、多くの専門家やファンが注目しています。
SNS上では「車の配線が印刷で済むなんて魔法のようだ」「軽量化が進めば燃費や航続距離が劇的に伸びるはず」といった期待の声が続出しました。次世代カーの進化を支えるのは、こうした裏方の技術革新に他ならないのでしょう。
インクジェットで回路を描く!エレファンテックの凄技
エレファンテックが保有する最大の武器は、金属回路をインクジェット印刷で作り出す技術です。これは、特殊な導電性インクを用いて、曲がる樹脂フィルムの上に自在に電気の通り道を形成する、非常に高度な製造手法を指します。
従来の基板製造では、不要な部分を削り取る「エッチング」が一般的でしたが、印刷方式なら必要な場所にだけ金属を配置できます。この「フレキシブル基板」技術は、2018年から都内の実証設備で磨かれ、すでに電機メーカー等で実績を上げています。
私は、この技術こそが「持続可能なものづくり」の象徴だと確信しています。材料の無駄を最小限に抑えつつ、複雑な形状のパーツにも柔軟にフィットさせられる点は、デザインの自由度を飛躍的に高める大きなメリットとなるはずです。
ワイヤハーネスを代替し、クルマをより軽く、スマートに
自動車の「神経」とも呼ばれるワイヤハーネスは、電装化が進む現代において、その重量と体積が大きな課題となっています。そこで、内装パネルやカバーの裏側に直接回路を印刷する手法が、解決の切り札として浮上しました。
実証実験の第1弾として、内装大手の河西工業株式会社との連携もスタートしています。完成車メーカーと直接取引を行う「ティア1」企業との協業は、2020年代前半の量産化に向けた大きな一歩となることは間違いありません。
O2は、グループ傘下の金型メーカーなどの知見を活かし、スタートアップの技術を大手企業へ橋渡しする重要な役割を担います。技術があっても出口が見つからない若き企業にとって、こうした強力な伴走者は成功への不可欠なピースです。
自動車の電動化が加速する今、重い配線類を「印刷」に置き換える発想は、まさにコロンブスの卵と言えるでしょう。この日本発の技術が、世界中の道を走る次世代車のスタンダードになる日を、私は心から楽しみにしています。
コメント