世界的に環境意識が高まる中、アジア諸国で液化天然ガス(LNG)への注目が劇的に高まっています。2019年11月25日現在、石炭火力に比べて二酸化炭素の排出を抑えられるLNGは、エネルギー転換期の主役として期待されているのです。特に日本企業が培ってきた高度な技術力には、今まさに熱い視線が注がれています。
SNS上では「日本の発電技術は世界一」「LNGなら現実的な脱炭素が進むのでは」といった、日本企業の海外進出を応援する声が数多く上がっています。2019年11月6日に開催された輸入開始50周年記念式典において、東京ガスの内田高史社長が「世界経済を支える基幹エネルギーの地位を確かなものにしている」と力説した通り、日本の存在感は圧倒的です。
バングラデシュやベトナムで動き出す巨大プロジェクト
世界最大のLNG輸入業者であるJERAは、バングラデシュでの大型火力発電事業への参画を決定しました。インドの企業と共同で出力75万キロワット級の施設を建設する計画です。ここで採用される「コンバインドサイクル発電」とは、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた、非常にエネルギー効率の高い発電方式を指します。
ベトナムでも新たな動きが加速しています。同国では国内の天然ガスが枯渇しつつあり、政府は2025年までに最大500万トンのLNGを輸入する方針を打ち出しました。これを受け、JERAはベトナム電力公社との提携を発表し、燃料の調達から発電所の運営までを丸ごと請け負う「一貫体制」での攻略を狙っています。
石油メジャーと呼ばれる欧米の巨大資本も競合として立ちはだかりますが、JERAの小野田聡社長は、川上から川下までを網羅できる自社の強みに自信をのぞかせています。また、JXTGエネルギーや東京ガスもフィリピンなどで輸入基地の受注を目指しており、まさに日本企業による「LNG輸出」の黄金期が到来しようとしています。
アジアの需要獲得が日本の未来を左右する理由
現在の世界的なLNG需要は、日本、中国、韓国の3カ国が中心です。一方で、コスト面から石炭に頼ってきた東南アジア諸国の利用率はまだわずか数パーセントに過ぎません。しかし、低炭素化の波は止まらず、これらの国々がLNGへと舵を切ることで、巨大な新市場が誕生することは間違いありません。
私は、このアジア戦略こそが日本のエネルギー産業が生き残るための「生命線」であると考えています。国内では人口減少によってエネルギー需要の縮小が避けられないからこそ、世界最高水準のクリーンな発電技術を外貨獲得の武器に変えるべきです。技術輸出こそが、地球環境への貢献と経済成長を両立させる唯一の道ではないでしょうか。
環境への優しさと経済合理性を兼ね備えたLNGは、アジアの発展を支える心強いパートナーとなるでしょう。日本企業の挑戦が、この地域の空をより青く、そして経済をより豊かにしていく様子を、私たちはこれからも注視していく必要があります。世界をリードする日本の技術が、今まさに新しい歴史を刻もうとしています。
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