テンセントの最新決算から読み解く中国IT市場の変遷!広告不振を跳ね返すゲーム事業の底力とは?

中国のインターネット業界で圧倒的な存在感を誇る騰訊控股(テンセント)が、2019年11月25日に注目の2019年7月から9月期における連結決算を公表しました。発表された内容によりますと、純利益は前年の同じ時期と比較して13%減少する203億元、日本円にして約3160億円という結果になっています。これはゲーム事業への規制が厳格化された2018年10月から12月期以来の最終減益であり、市場には驚きが広がっているようです。

今回の減益における主要な要因として挙げられているのが、インターネット広告事業の苦戦でしょう。中国国内の景気減速に伴い、企業が広告予算を絞り込む「需要の伸び悩み」が顕著になっているだけでなく、他社とのシェア争いも一段と激しさを増しています。SNS上では「あのテンセントですら広告で苦労するのか」といった、現在の中国市場の厳しさを再認識するような声が数多く寄せられており、業界全体に漂う閉塞感が浮き彫りとなりました。

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メディア事業の足かせとゲーム部門の力強い回復

特に深刻な影響が出ているのは、傘下の動画配信サービスなどを含むメディア分野の広告収入です。こちらの売上高は前年同期比で28%も減少しており、政府によるコンテンツ審査の影響が影を落としています。自社制作のドラマ作品が予定通りに放映できず、本来得られるはずだった広告機会を逸している状況と言えるでしょう。エンタメ作品の公開可否が、プラットフォームの収益に直結する中国特有の難しさが改めて浮き彫りになった形です。

一方で、テンセントの屋台骨であるオンラインゲーム事業には明るい兆しが見えています。こちらの売上高は11%増加しており、以前の厳しい規制を乗り越えて着実な回復を遂げている点は高く評価すべきではないでしょうか。売上高全体で見ても、前年同期比21%増の972億元(約1兆5千億円)を確保しており、広告の落ち込みを多角的な事業展開でカバーしようとする同社の強固な経営基盤が感じられます。

私は今回の決算を見て、巨大IT企業であっても政府の規制や景気動向という外部要因からは逃れられないという厳格な現実を痛感しました。しかし、広告が苦境に立たされる中でゲーム事業が成長を維持している点は、コンテンツの持つ圧倒的な集客力の証左でもあります。今後、テンセントがどのように広告モデルを再構築し、再び利益成長の軌道に乗せていくのか、その戦略的な舵取りに世界中の投資家が熱い視線を注いでいます。

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