高知から世界へ!井上ワイナリーが2020年12月に待望の自社醸造所を香南市に建設決定

高知県の豊かな自然の中で、新たなワインの物語が幕を開けようとしています。南国市に拠点を置く「井上ワイナリー」は、2020年12月に同社初となる醸造所を香南市に建設することを発表いたしました。これまで県外の施設に委託していたワイン造りを自社で完結させることで、高知の風土が息づく唯一無二の一杯を目指すとのことです。SNSでは「高知産のワインが身近になるなんて嬉しい」「完成したら絶対に行きたい」といった期待の声が早くも寄せられています。

このプロジェクトの総投資額は約4億円にものぼり、高知空港からもほど近い好立地に2階建ての立派な施設が誕生する予定です。内部にはブドウの搾汁機や仕込み樽、果汁をじっくりと熟成させる貯蔵タンクが完備されます。2021年4月には酒造免許の取得を見込んでおり、初年度から3万本の生産を計画しているというから驚きですね。会員向けの販売が中心だったこれまでとは異なり、今後は県内の飲食店や酒屋さんの店頭でも、彼らのワインに出会える機会が増えるでしょう。

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ボルドー液が繋いだ縁と耕作放棄地への想い

ここで少し専門的なお話になりますが、ワイン造りに欠かせない「ボルドー液」をご存知でしょうか。これは硫酸銅と消石灰を混ぜた殺菌剤で、ブドウの病気を防ぐために世界中で使われている伝統的な農薬です。井上ワイナリーの母体である井上石灰工業はこの製造を得意としており、自社の技術がブドウの難病に効果的であると分かったことが、全ての始まりでした。高知の耕作放棄地を美しいブドウ畑へと再生させたいという情熱が、この挑戦を突き動かしているのです。

高温多湿な高知県は、本来ブドウ栽培には厳しい環境と言われています。しかし彼らは、日本ワインの本場である山梨の醸造家から専門的な指導を仰ぐことで、その壁を乗り越えようとしています。現在、県内3カ所にある計1万平方メートルの畑に加え、2019年6月には梼原町でも新たな畑を取得しました。栽培技術の向上により、自社醸造に十分な収穫量が見込めるようになった今、まさに最高のタイミングで「高知産ワイン」の本格始動が決定したと言えます。

五感で楽しむ観光農園としての新たな魅力

醸造所の完成後、2022年5月には観光客を迎え入れる「観光農園」としてのオープンも控えています。井上孝志社長が描く構想は実にロマンチックです。仕込み樽が並ぶ地下スペースに有料のテイスティングエリアを設け、ガラス越しに熟成の様子を眺めながらワインを堪能できる仕組みを検討されています。ワイン好きにとって、その一杯がどのようなストーリーを経てグラスに注がれたのかを知ることは、最高のスパイスになるに違いありません。

日本酒文化が根強い高知県ですが、新しいものを受け入れる懐の深さもまた、この土地の魅力です。私は、このワイナリーが「お酒の国・高知」の新たな象徴になると確信しています。2021年夏には自社醸造所での「初仕込み」が行われ、2022年10月には待望の自社製ワインが店頭に並ぶ予定です。看板商品の「TOSA」に加え、シャルドネなどの白ワインも登場するとのことで、高知の食卓がより一層華やかになる日が今から待ち遠しくてなりません。

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