水性インクならではの、なめらかで柔らかな書き心地。そんなサインペンのポテンシャルが今、改めて見直されています。2019年11月28日、文房具に精通する納富廉邦氏は、続々と登場する個性派の新製品を通じて、この身近な筆記具が持つ「書く楽しさ」を再確認すべきだと提言しました。
中学生の頃、誰もが一度はサインペンを愛用した時期があるのではないでしょうか。実は文具愛好家の間でも、軽い筆圧でクッキリとした線が書けるサインペンは根強い人気を誇ります。長時間書いても疲れにくく、発色も鮮やか。メモからイラストまで、その用途は驚くほど幅広いのです。
SNS上では「万年筆もいいけど、結局サインペンが一番手軽で捗る」「新製品のデザインがおしゃれすぎて全色集めたい」といった声が上がっています。かつて「第五の筆記具」と称された高級ペンも、その構造のヒントをサインペンに求めたほど。そんな実力派ペンの最新トレンドから、厳選した3本をご紹介します。
常識を覆す!ゼブラ「クリッカート」が変えるメモ環境
まず注目したいのが、ゼブラの「クリッカート」です。最大の衝撃は、サインペンなのに「ノック式」であること。これまでの常識では、キャップをしないとペン先がすぐに乾いてしまうのが弱点でした。しかし、この製品は空気中の水分を吸収する「モイストキープインク」を新開発。キャップなしでも約1年は乾きません。
1本100円(税抜)という驚きの価格で全36色がラインナップ。0.6ミリの程よい線幅は視認性が高く、筆圧をかけずにスラスラと書けるため、日常のメモ取りが劇的に快適になります。裏写りしにくい水性染料インクを採用しており、仕事場のあちこちに置いておきたくなる万能選手です。
デザインと色彩の魔術師、三菱鉛筆「EMOTT」
次に、洗練されたデザインで大人を魅了するのが三菱鉛筆の「EMOTT(エモット)」です。白を基調としたミニマルな軸は、ファッションとの相性も抜群。四角形でありながら角を丸めた形状は、指にフィットして長時間の筆記を助けます。SNSの女性ユーザーの意見を反映したという、モダンな外見が特徴です。
全40色の展開に加え、テーマごとに5色を厳選したセット販売がユニークです。「ビビッド」や「ビンテージ」といったセットを1つ選ぶだけで、ノートの色調が自然に整い、誰でもセンスの良いまとめ方が可能になります。ペン先が潰れにくい設計や耐水性インクの採用など、実力も折り紙付きの逸品です。
表現力は無限大!トンボ鉛筆「ABT」で描く世界
最後は、もはや「絵筆」の領域に踏み込んだトンボ鉛筆の「ABT」です。こちらは「デュアルブラシペン」と呼ばれ、しなやかな筆タイプと、0.8ミリの細字の2つのペン先を1本に備えています。全108色という圧倒的なカラーバリエーションは、グレーだけで14色もあるというから驚きです。
特筆すべきは、透明な「カラーレスブレンダー」を使った技法です。これを使えば、水彩画のような美しいグラデーションが手軽に表現できます。サインペンでありながら、画材としての高いポテンシャルを秘めたこのペンは、文字に表情をつけたい時や、本格的なアートを楽しみたい時に最高のパートナーとなるでしょう。
編集者としての意見ですが、デジタルの時代だからこそ、こうした「書く感触」にこだわった文具は、私たちの創造性を刺激してくれます。サインペンの魅力は何よりその気軽さ。2019年11月28日現在、文具店にはワクワクするような新作が並んでいます。ぜひ一本、お気に入りの色を手に取ってみてください。
コメント