里見香奈女流王座が反撃の狼煙!第9期リコー杯女流王座戦第2局で西山朋佳女王を破りタイに

将棋界の頂点を争う熱き戦い、第9期リコー杯女流王座戦五番勝負がさらなる盛り上がりを見せています。2019年11月14日、岐阜県岐阜市の名門旅館「十八楼」を舞台に第2局が開催されました。里見香奈女流王座(27)と、挑戦者の西山朋佳女王(24)という、現代女流将棋界の両雄が激突した一戦は、盤上に火花を散らす大熱戦となりました。

SNS上では、対局前から「最強の二人による頂上決戦」として大きな注目を集めていました。特に「どちらが主導権を握るのか」という点にファンの視線が集中しています。第1局を落とした里見女流王座にとっては、防衛に向けて絶対に負けられない大一番。対局開始から終局まで、ネット上では一手ごとに一喜一憂するファンの熱い声が溢れ返っていました。

戦型は里見女流王座が王様を左側に配置する「居飛車(いびしゃ)」、西山女王が飛車を中央より左に振る「三間飛車(さんけんびしゃ)」という、王道の対抗形となりました。里見女流王座は序盤、相手の早い攻めを警戒しつつ、あえて手数をかけてでも王様を隅に固める「穴熊(あなぐま)」へと囲う独自の工夫を披露しました。これは、後に訪れる激戦を見据えた深い戦略と言えるでしょう。

中盤戦では、西山女王が飛車を自在に操り、理想的な展開に持ち込んだかに見えました。しかし、ここから里見女流王座が本領を発揮します。71手目に放った「3二銀」から「5四銀」と攻め立てる強襲は、まさに圧巻の一言でした。立会人を務めた福崎文吾九段が「さすがのパンチ力」と脱帽した通り、里見女流王座の鋭い踏み込みが局面を劇的に変えていきます。

劣勢に立たされた西山女王も、自陣に駒を投入して必死の粘りを見せました。しかし、里見女流王座は守備の「堅さ」を背景に、細い攻めを丁寧につなぎ合わせる見事な終盤術を披露します。午後5時5分、133手にて西山女王が投了。里見女流王座が勝利を収め、対戦成績を1勝1敗のタイに引き戻しました。これにより、シリーズの行方は全く分からなくなりました。

対局後、里見女流王座は「自陣の堅さを生かして攻めることができ、実戦的には指しやすかった」と安堵の表情を見せています。対する西山女王は「中盤の対応をより丁寧にすべきだった」と悔しさを滲ませました。この結果を受けて、SNSでは「里見さんの勝負強さに鳥肌が立った」「西山さんの反撃も凄まじく、次の第3局が待ちきれない」と称賛と期待が入り混じっています。

個人的には、里見女流王座の「穴熊」へのシフトチェンジという柔軟な判断に、王座としての風格を感じました。現代将棋はスピード感が重視されますが、あえて一歩引いて「堅さ」を求める姿勢が功を奏した形です。最強のライバルである西山女王を相手に、これほど鮮やかな逆転劇を見せられると、女流将棋の奥深さとドラマ性に改めて魅了されずにはいられません。

運命の第3局は、2019年11月27日に福島県郡山市の「郡山ビューホテルアネックス」で行われる予定です。1勝1敗で並んだ両者の激突は、もはやどちらが勝ってもおかしくない状況と言えるでしょう。盤上の格闘技とも呼べるこの素晴らしい戦いを、最後まで見届けたいと思います。次の一手が、新たな歴史の1ページを刻む瞬間に期待が膨らみます。

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