RIZAPグループが最終赤字脱却へ!瀬戸社長が見据える「本業復活」と構造改革の現在地

ダイエット界に革命を起こした「結果にコミットする」でお馴染みのRIZAPグループが、大きな転換期を迎えています。2019年11月14日に発表された同年4月から9月期の連結決算によれば、営業損益は27億円の黒字へと浮上しました。かつては負債を抱えた企業を次々と買収する「負ののれん」戦略で規模を拡大してきましたが、現在は不採算事業を切り離す構造改革の真っ只中にあります。

今回の黒字化を牽引したのは、皮肉にも本業のジム事業ではなく、子会社の業績回復でした。特に前年同期に足を引っ張っていたCD・ゲーム販売のワンダーコーポレーションが劇的な改善を見せたことが、グループ全体の数字を押し上げています。しかし、最終損益については依然として赤字が続いており、手放しで喜べる状況とは言えないのが現状でしょう。

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瀬戸社長が誓う逆襲のシナリオと成長への課題

決算説明会の壇上に立った瀬戸健社長の表情は、ちょうど1年前の2018年11月に見せた沈痛な面持ちとは対照的でした。当時は巨額赤字の見通しを発表し、投資家の期待を裏切ったと深く頭を下げていたのが印象的です。2019年11月14日の会見では、「下期もしっかりと利益を出していく」と力強く語り、通期での黒字転換という目標達成に向けて並々ならぬ意欲を示しています。

ここで注目したいのは、企業が国際会計基準(IFRS)を採用している点です。これは世界共通のルールで財務状況を透明化するものですが、RIZAPにとっては買収した企業の真の価値が問われる厳しい指標でもあります。SNS上では「本業のジムがもっと伸びないと安心できない」「かつての勢いを取り戻してほしい」といった、期待と不安が入り混じった厳しい声が目立っています。

筆者の視点から見ても、現在のRIZAPは「守りの経営」から「攻めの成長」へ移行できるかどうかの瀬戸際に立たされていると感じます。2019年11月にはメディア関連子会社の売却も決定するなど、事業の選択と集中は着実に進んでいるようです。ただ、ブランドの根幹であるボディメイク事業にさらなる革新がなければ、本当の意味での復活を遂げるのは容易ではないはずです。

今後の焦点は、整理された身軽な体制でいかに「RIZAPらしさ」を再構築できるかにかかっています。かつての買収路線を反省し、一つひとつの事業に付加価値を与える本来の姿に戻れるでしょうか。2020年3月期の決算で営業・最終黒字という「結果」にコミットできるのか、日本中の投資家やユーザーがその動向を注視しています。

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