【ICT革命】ドローンと3D設計図が斜面工事を変える!興和らが挑む「樹木を切らない」次世代測量術

日本のインフラを守る建設業界に、今まさに技術革新の風が吹き抜けています。新潟市の興和を中心とした企業連合が、山の斜面を補強する工事を劇的に効率化させる新技術の開発を、2019年内に完了させる見通しとなりました。この取り組みは、ドローンやレーザー測量機を駆使したICT、すなわち情報通信技術を活用するもので、現場の在り方を根本から変える可能性を秘めているのです。

今回の革新的なプロジェクトは、国土交通省が推進する建設現場の生産性向上事業の一環としてスタートしました。興和をはじめ、町田建設や福井コンピュータなど計4社が連携し、魚沼市内の急峻な斜面で実証実験が進められています。2019年12月06日現在、総事業費約1000万円を投じたこの試みは、ICTの力で公共工事の未来を切り拓く旗印として、業界内外から大きな注目を集めている状況です。

特筆すべきは、測量の最大の壁であった「樹木などの障害物」を撤去せずに、精緻な3次元設計図を作成できる点にあります。これまでは、正確なデータを取るために、貴重な保安林であっても伐採を余儀なくされるケースがありました。しかし、新技術では自然を壊すことなく、デジタル空間にありのままの地形を再現することが可能です。この「環境負荷を最小限に抑える姿勢」は、持続可能な開発が求められる現代において、極めて価値が高いと私は考えます。

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ドローンとレーザーの連携が生む驚異の「3割省人化」

実証の舞台となった約880平方メートルの現場には、雪崩防止用の柵や密集した樹木が立ち並びますが、ドローンが斜面と平行に飛行して地形を正確にスキャンします。ドローンの死角となる部分は、ワイヤに吊るした滑車付きレーザー測量機がカバーする仕組みです。この二重のシステムにより、複雑な起伏も立体的に把握できるようになりました。平面の2次元データが主流だった斜面工事において、この3次元化は全国的にも非常に稀な挑戦です。

この技術がもたらす恩恵は、単なる作業のスピードアップに留まりません。作業員が危険な斜面を登ってメジャーで計測する手間が省けるため、人手を3割削減できるほか、深刻な転落事故のリスクを大幅に低減できます。安全性の向上こそが、現場で働く人々にとって最大の福音となるはずです。SNS上でも「きつい・危険な土木工事のイメージが変わる」「ICTで命が守られるのは素晴らしい」といった、技術革新を歓迎する声が広がっています。

公共投資の予算が限られる厳しい市場環境の中で、興和のような地方企業が最先端の効率化を武器に競争力を高める姿勢は、地域の活性化にも繋がるでしょう。2019年11月に魚沼市で行われた検証の結果をもとに、さらなる改善が進められる予定です。私自身、こうした技術が全国に普及することで、日本の美しい山々と人々の安全な暮らしが、よりスマートに守られていく未来を確信しています。

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