2019年12月12日、日本赤十字社の副社長を務める富田博樹氏が、自身の貴重な交流関係を明かしました。東京の多摩エリアを拠点に活動する「多摩おじさんの会」という一見ユニークな名称の集まりには、実は日本の社会保障を支える知の巨人たちが結集しています。メンバーは医療従事者にとどまらず、大学教授や官僚OBなど多岐にわたり、夜な夜な交わされる議論は常に日本の未来を見据えた刺激に満ちているのです。
この熱気あふれる集団の中心人物こそ、東京都国立市で在宅医療の普及に心血を注ぐ医師、新田国夫さんです。彼と富田氏の出会いは約15年前に遡りますが、当時の新田さんの言葉は今も色褪せることがありません。救急車で運ばれてきた直後の集中治療を担う「急性期(きゅうせいき)」の医師に対し、在宅医療の現場を知るべきだと真っ向から苦言を呈した新田さんの姿勢は、当時の医療界に一石を投じるものでした。
「急性期」とは、病気の発症直後や手術直後などの容態が不安定な時期を指す専門用語です。新田さんは、この局面の治療だけでなく、その後のリハビリや自宅での生活までを一貫して支える「地域包括ケア」の重要性をいち早く説いていました。脳卒中などで重い後遺症を抱える方々が住み慣れた場所で安心して暮らすためには、病院の壁を越えた連携が不可欠であるという強い信念を持たれているのでしょう。
新田さんの存在は、まさに現代の「赤ひげ先生」そのものです。富田氏が武蔵野赤十字病院の院長を務めていた際も、行政との橋渡しや次世代の育成について、具体的で実践的な助言を惜しみませんでした。ネット上でも「こうした熱い志を持つリーダーが地域にいることは心強い」といった、医療連携の重要性に共感する声が上がっています。単なる医師の枠を超え、制度そのものを変えようとする情熱が人々を惹きつけて止みません。
さらに驚くべきは、新田さんの圧倒的な行動力です。懇親会の席で生まれた小さなアイデアを、仲間たちと協力してNPO法人の設立や学会の創設にまで昇華させてしまう実行力には脱帽します。日本の医療水準を向上させるために人生を捧げるその姿は、多くのプロフェッショナルたちに勇気を与えているはずです。私自身、こうした地域に根ざした草の根の活動こそが、超高齢社会を支える希望の光になると確信しています。
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