北海道・上川町の廃校がカフェに再生!焙煎士・絹張蝦夷丸氏が仕掛ける「大雪かみかわ ヌクモ」の街おこし戦略

北海道の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた人口約3500人の上川町で、今これまでにない新しい風が吹いています。かつて子供たちの声が響いていた廃校が、2019年7月に交流施設「大雪かみかわ ヌクモ」として生まれ変わりました。この施設内の喫茶スペースで提供されている自家焙煎コーヒーが、町内外の人々を惹きつける大きな原動力となっているのです。

このプロジェクトの中心人物は、コーヒー焙煎士の絹張蝦夷丸(きぬばり・えぞまる)氏です。彼はただコーヒーを淹れるだけでなく、豆本来の持ち味を引き出す「焙煎」という技術を駆使し、廃校というノスタルジックな空間に新たな価値を吹き込みました。ここで言う焙煎とは、生豆に熱を加えて化学変化を起こさせ、特有の香りと深い味わいを生み出す工程を指します。

2019年12月17日現在、SNS上では「廃校の雰囲気を活かした内装がとてもお洒落」「静かな町で本格的なコーヒーが楽しめるなんて驚き」といった称賛の声が相次いでいます。若者からお年寄りまで、幅広い世代がこの香りに誘われて足を運んでおり、SNS映えするスポットとしても注目を集めているようです。単なるカフェの枠を超え、人々が集うコミュニティの拠点としての役割を立派に果たしていると言えるでしょう。

私は、地方創生において「その土地ならではの文脈」と「現代的な感性」の融合は不可欠であると考えています。絹張氏の取り組みは、廃校という地域の遺産を捨て去るのではなく、コーヒーという共通言語を用いて再定義した点に大きな意義があります。こうした個人の情熱が自治体の施策とガッチリ噛み合うことで、過疎化に悩む地域にも持続可能な賑わいが生まれるのではないでしょうか。

上川町の豊かな水と、絹張氏が丁寧に焼き上げた豆が合わさることで生まれる一杯は、冬の北海道の寒さを忘れさせてくれるほど温かです。2019年7月の開設以来、ヌクモは着実に地域の「温度」を上げてきました。今後、この場所がどのように成熟し、さらなるアイデアがこの焙煎機から飛び出してくるのか、その動向から目が離せません。

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