三谷産業ビジコンが紡ぐ次世代の種!最優秀賞「フィッシュパス」が変える地方創生と川釣りの未来

2019年12月13日、石川県金沢市にて熱い志を抱く起業家たちが集結しました。化学品や空調設備など多角的な事業を展開する三谷産業が主催したスタートアップ向けのビジネスコンテストが開催され、会場は熱気に包まれたのです。昨年の第1回を大きく上回る73件もの応募が寄せられた今大会は、書類選考と面接を勝ち抜いた精鋭8社が、自らの情熱と革新的なアイデアを披露する場となりました。

見事、最優秀賞の栄冠に輝いたのは、福井県坂井市に拠点を置く「フィッシュパス」です。彼らが提案したのは、これまでアナログな仕組みが主流だった「遊漁券(ゆうぎょけん)」をスマートフォンアプリで購入できるという画期的なシステムでした。遊漁券とは、川や湖で釣りを楽しむために必要な許可証のことで、その収益は魚の放流や河川環境の整備といった自然保護活動の貴重な財源として役立てられる大切なものです。

これまでの遊漁券は、現地の窓口が開いている時間に直接足を運んで購入する必要があり、早朝から活動したい釣り人にとっては利便性に欠ける面がありました。このアプリの導入により、いつでもどこでも手軽に決済が可能となるため、意図せず無券で釣りをしてしまう人を減らす効果が期待されています。審査員からも、利便性の向上だけでなく河川の保全という地域課題の解決に直結する点が、非常に高く評価されました。

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世界を広げる翻訳技術と子供を守る最新防犯デバイス

このコンテストでは、他にも未来を拓く多彩な技術が披露されました。Wovn Technologiesは、ビジネスの現場で欠かせないエクセルなどの資料を、システムにアップロードするだけで瞬時に多言語翻訳する仕組みを提案しました。グローバル展開を加速させる企業にとって、言語の壁を取り払うこの技術はまさに喉から手が出るほど欲しいサービスでしょう。効率化と国際化を同時に実現する、現代のニーズに合致したソリューションです。

また、石川県野々市市の金沢工業大学から誕生したスタートアップ「松林研究室」は、子供の安全を守る革新的なデバイスを発表しました。それは、子供の肩に装着し、前後両方の映像を常に記録し続けることができる携帯型防犯カメラです。登下校時の不安をテクノロジーで解消しようとするこの試みは、地域社会の安全網を強化する新たな一歩として、多くの来場者から注目を集めていました。

協業が生み出す社会実装の新たなカタチ

三谷産業の三谷忠照社長は、コンテスト後も伴走を続ける姿勢を強調しており、単なる賞金授与で終わらせない「共創」の意志を感じさせます。実績が乏しいために社会進出が難しいスタートアップに対し、自社の持つ広大なネットワークを開放し、ビジネスの土台を提供することは、地方企業の新しい在り方と言えるでしょう。この姿勢に対し、SNSでも「大手企業が若手を本気でバックアップする姿は心強い」と期待の声が上がっています。

実際に、2020年1月には昨年のファイナリストであるニューフォリアと協力し、図書館カードをアプリ化するシステムを石川県内で導入することが決まっています。また、双子ゲームスとはVR(仮想現実)を用いた建設現場の安全教育システムを共同開発するなど、着々と成果が出始めています。スタートアップの瞬発力と伝統企業の信頼が掛け合わさることで、私たちの暮らしはより豊かでスマートなものへと進化していくに違いありません。

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