ユニクロが挑むデジタル革命!AIチャットボットと画像採寸で「悩まない服選び」の未来へ

アパレル業界の王者・ユニクロが、インターネット販売の可能性を最大限に引き出すべく、驚異的なデジタル戦略を加速させています。運営元のファーストリテイリングを率いる柳井正会長兼社長は「EC(電子商取引)を本業にする」と力強く宣言しており、これまでの店舗中心のモデルから大きな転換期を迎えているようです。

1984年6月2日に広島県で1号店を産声を上げて以来、ユニクロは全国に約820店舗を構える巨大チェーンへと成長しました。しかし、実店舗の拡大が限界に近づく中で、次なる成長の鍵を握るのがスマートフォンを通じたネット販売です。膨大な顧客データを駆使し、消費者の利便性を極限まで高めるための挑戦が今、本格化しています。

これまで自社アプリでの商品検索には、操作性や不具合といった課題が少なからず存在していました。そこで強力なパートナーとして選ばれたのが、IT大手のグーグルです。両社は需要予測で協力関係にありましたが、さらに踏み込んで2018年夏からAIを活用した自動応答システム「ユニクロIQ」の本格運用を開始しています。

この「チャットボット」とは、人工知能がテキストを通じて会話形式でユーザーの質問に答えるプログラムのことです。利用者が「週末のキャンプに着ていく服は?」と尋ねれば、AIが最適な商品を即座に提案してくれます。商品の特徴やカラー展開、在庫状況までスマホ一つで把握できるため、店舗へ足を運ぶ手間を大幅に省けるでしょう。

運用開始当初、AIの回答率は約50%にとどまっていましたが、現在は「深層学習(ディープラーニング)」によって9割以上にまで向上しました。これは、コンピューターが大量のデータから自律的に法則を学ぶ技術の賜物です。SNSでは「店員さんに話しかけるのが苦手な自分には神機能」といった好意的な反響も寄せられています。

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試着の壁を打破する最新カメラ技術とAIの提案力

ネット通販最大の悩みといえば、実際に試着ができないことによる「サイズ選びの不安」ではないでしょうか。ユニクロはこの問題に対し、2019年秋に「マイサイズカメラ」と「マイサイズアシスト」という2つの画期的な機能を投入しました。最新のデジタル技術が、あなたの自宅をバーチャルな試着室へと変貌させます。

マイサイズカメラは、米ボディグラム社の高度な解析技術を採用しています。身長や体重を入力し、正面と横からの全身写真を2枚撮影するだけで、体の10カ所を正確に推定採寸してくれる優れものです。ゾゾタウンの「ゾゾスーツ」が苦戦した領域にあえて挑む姿勢からは、ユニクロのデータ活用に対する並々ならぬ自信が伺えます。

一方のマイサイズアシストは、自分好みの「着用感」に寄り添うツールです。お腹周りの特徴や、あえて「ゆったり着たい」といった好みを項目から選ぶだけで、AIが最適なサイズを導き出します。単なる寸法合わせではなく、個人のこだわりを数値化して提案する仕組みは、現代の多様なファッションスタイルに合致しているといえます。

さらに2019年10月下旬には、ジーユーと共同で「スタイルヒント」というアプリも導入されました。これは投稿された画像からAIが類似商品を判別し、そのまま購入できる画像検索プラットフォームです。欲しいものを自ら探す時代から、AIが見つけてくれる時代への変化を、私たちは今まさに目の当たりにしています。

筆者の視点では、このデジタル化は単なる効率化ではなく「服の民主化」の最終形態だと考えます。個人の体型や好みに完全に最適化された体験が提供されることで、買い物における失敗やストレスはゼロに近づくはずです。店舗とデジタルが融合した新しいユニクロの姿は、私たちのライフスタイルをより豊かに彩ってくれるに違いありません。

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