令和の始まりを迎えた年末年始、みなさんはどのように過ごされましたか。JR東日本千葉支社が2020年1月6日に発表した利用状況によると、2019年12月27日から2020年1月5日までの期間中、千葉県内を走る特急列車の利用者数は23万7000人を記録しました。これは前年の同じ時期と比べて1%の減少となります。数字だけを見ると微減ですが、実はその裏には予期せぬアクシデントが隠されていました。旅行や帰省の足として多くの人に親しまれている鉄道だけに、わずかな変動でも大きな注目が集まっています。
この減少の決定打となったのが、仕事納めの日でもある2019年12月27日に発生した架線トラブルです。架線とは、電車の屋根の上にあるパンタグラフに電気を供給するための電線のことですが、この不具合により、空港アクセスを担う特急「成田エクスプレス」が約2時間にわたり運休を余儀なくされました。SNS上でも「帰省ラッシュ直撃で大混雑」「成田エクスプレスが止まって焦った」といった悲鳴に近い声が多く見られ、年末の移動を予定していた多くの人々の足に影響を与えたことがうかがえます。
その一方で、明るいニュースも飛び込んできました。天候に恵まれたことや、カレンダーの並びが良く連休を取得しやすかった背景もあり、房総方面へ向かう特急「しおさい」「わかしお」「さざなみ」の利用者は前年比で1%増加しています。さらに、IC乗車券による自動改札の利用などを含んだ近距離の切符販売枚数も3%増加しました。これは、遠出を避けて千葉県内の観光地や実家へ気軽に足を運んだ人が多かったことを示しており、地域に根ざした鉄道の底力が証明された形です。
京成スカイライナーが増発で大健闘!ダイヤ改正の成果が顕著に
ライバルである京成電鉄の動きも見逃せません。同社が発表した2019年12月31日から2020年1月3日までの利用状況によると、期間中の定期外乗客数は134万6000人に達し、前年同期比で3%増という好調な結果を残しました。この躍進を支えたのが、2019年10月に実施された大幅なダイヤ改正です。成田空港への最速アクセスを誇る「京成スカイライナー」の運行本数を増やしたことが見事に功を奏し、年末年始の空港利用者のニーズをがっちりと捉えることに成功しました。
今回の発表を受けて私は、鉄道会社における「定時運行の重要性」と「積極的なダイヤ見直し」の効果を改めて痛感させられました。JR東日本の架線トラブルは不運でしたが、インフラの安定がいかに人々の移動を左右するかが浮き彫りになりました。一方で、京成電鉄のように顧客の需要に合わせて運行本数を増やす攻めの姿勢は、見事に利用者の支持という結果に結びついています。利便性が向上した千葉の鉄道網が、今後さらに多くの旅行者を魅了していくことに期待したいところです。
コメント