2020年新春の歌舞伎座は熱気満点!白鸚と吉右衛門が挑む至高の大曲と豪華絢爛な見どころを徹底解説

2020年1月10日現在、初春の歌舞伎座は華やかな「醍醐の花見」で幕を開けています。こちらは伝統的な三味線音楽である「長唄」にのせて展開される、25分ほどの祝典にふさわしい演目です。お正月のめでたいお酒に酔いしれるような心地よさで、一日の観劇のスタートをゆったりと楽しむには最高の作品と言えるでしょう。

舞台上には梅玉さんが演じる豊臣秀吉をはじめ、魁春さんの北の政所、芝翫さんの智仁親王など、新春を彩る豪華な顔ぶれがずらりと並びます。その中でも特に注目したいのは、淀殿役で登場する福助さんの存在です。2018年秋に舞台へ復帰されてから、回を重ねるごとに生き生きとしたお姿を拝見できるのは、ファンとしても本当に胸が熱くなりますね。

SNS上でも「福助さんがお元気そうに舞台に立つ姿を見て涙が出た」「お正月から縁起が良い」といった、感動と祝福の声が相次いで寄せられています。長きにわたり闘病を支えてきた周囲の熱意と、ご本人の不屈の精神には深く敬意を表さずにはいられません。観客に勇気を与えるその圧巻の佇まいは、必見の価値があります。

今月は実に4つの役柄に挑む八代目の中村芝翫さんですが、その自身の出し物となるのが「奥州安達原」です。人形浄瑠璃の脚本を基にした格式高い時代劇である「丸本時代物」の英雄こそ、彼の骨太でダイナミックな芸風に最も合致しています。彼が演じる安倍貞任は、スケールの大きさという点において現代の歌舞伎界で随一のハマり役でしょう。

芝翫さんの豪快な演技は素晴らしいのですが、セリフの強弱や抑揚にさらなる繊細な工夫が加われば、キャラクターに一層の深みと陰影が生まれるはずです。さらに表現力に磨きがかかることを期待してやみません。また、盲目の女性である袖萩を演じる中村雀右衛門さんは今回が2回目の挑戦となります。

雀右衛門さんの本来持っている気品や資質にぴったりな役柄であり、芝翫さんとのコンビネーションは予想以上の素晴らしい相乗効果を生み出しています。老骨の〓仗直方を演じる東蔵さんは、一見すると損な役回りのようですが、見事な存在感でその大役を全うしていました。脇を固める役者陣も一切の妥協がありません。

勘九郎さんの宗任、七之助さんの義家、笑三郎さんの浜夕など、実力派の役者たちが完璧なサポートを見せており、作品の完成度を底上げしています。インターネット上でも「芝翫さんと雀右衛門さんの掛け合いが心に染みる」「若手からベテランまで隙のない配役で大満足」と、クオリティの高さを絶賛する書き込みが目立ちます。

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二大巨頭の競演!白鸚と吉右衛門が魅せる至高の芸

今月の最大の目玉となるのは、歌舞伎界を牽引する松本白鸚さんと中村吉右衛門さんという、両御大が取り組む最高峰の大曲です。吉右衛門さんが披露するのは、狂言の滑稽な演目をベースにした舞踊劇「素襖落」です。約50分間も舞台に出ずっぱりという過酷な構成ですが、単なる踊りのテクニックを超えた芝居の巧さで魅了します。

一方の白鸚さんは、お家芸である「河内山」も手がけつつ、滅多に上演されない珍しい演目「五斗三番叟」に挑む姿には目を見張るものがあります。世俗を超越した主人公である五斗兵衛の高潔な姿に、役者としての自身の生き様を重ね合わせているかのようです。この深みのある重厚な演技に、近年の白鸚さんの心境が透けて見えます。

白鸚さんの達観したような芝居は、長年芸の道を極めてきたからこそ到達できる境地であり、観る者の心を激しく揺さぶります。両方の演目において、芝翫さんが愚かな君主を、歌六さんが忠義の家臣を、錦吾さんが敵役をそれぞれ演じており、脇の配役が同じ布陣であることも、かえって舞台の面白さを引き立てています。

ネット上では「吉右衛門さんの味のある踊りに引き込まれた」「白鸚さんの存在感が凄まじく、今この瞬間に目撃できたことが奇跡のよう」など、巨匠たちの至高の芸に圧倒された観客からの熱い感想が飛び交っています。伝統を受け継ぎながらも、常に新しい挑戦を続けるお二人の情熱には、ただ頭が下がるばかりです。

さらに、市川猿之助さんが目覚ましい成長を遂げている市川団子さんと共に披露する「連獅子」も注目の的です。激しい毛振りが特徴的なこの演目では、彼らの所属する「澤瀉屋」ならではの、ダイナミックで斬新な身体の動きが見事に活きています。息の合った師弟であり親子の絆を感じさせる熱演は、客席を大いに沸かせています。

また、中村勘九郎さんと七之助さんの兄弟による、三島由紀夫が手掛けた名作「鰯売恋曳網」も見逃せません。彼らの祖父の代から三代にわたって大切に受け継がれてきた結果、現代の歌舞伎として完全に洗練された素晴らしい名作へと昇華された実感が湧いてきます。古典の枠を超えたエンターテインメント性を感じずにはいられません。

今月の歌舞伎座は、重厚な時代物から華やかな舞踊、そして近代の名作まで、一瞬も飽きさせない奇跡的なラインナップが揃っています。この贅沢な新春公演は、2020年1月26日まで開催される予定です。日本の伝統芸能が持つ底知れぬパワーと感動を体感しに、ぜひ劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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