フリューの株価が急騰!プリントシール機(プリクラ)最大手がスマホ連携と広告事業で仕掛ける未来の成長戦略とは?

2020年01月10日の東京株式市場において、国内プリントシール機市場で圧倒的なシェアを誇るフリューの株価が急騰しました。一時、前日比202円高の1272円まで跳ね上がり、2017年08月以来、約2年半ぶりとなる高値を記録しています。この急上昇の背景には、国内証券会社が2020年01月09日付で発行したリポートが存在するのです。スマートフォンと連動したサービスが今後の収益を引っ張るとの分析が、個人投資家たちの購買意欲に火を付けました。

最終的な終値は前日比176円高の1246円となり、東証1部における値上がり率ランキングで堂々の3位にランクインしています。売買代金にいたっては約13億円と、前日の約34倍にまで膨れ上がる大盛況となりました。インターネット上のSNSでもこのニュースは大きな話題を集めております。「学生時代にお世話になったプリ機が今やスマホと繋がって大化けするなんて激熱」「少子化なのに利用者が増えているのは素直に凄い」といった驚きと期待の声が溢れていました。

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少子化を跳ね返す驚異のビジネスモデルとSNS時代の強み

フリューは国内にあるプリントシール機の約9割を手掛ける業界の絶対的王者です。中学生や高校生、大学生といったトレンドに敏感な若年層の好みを徹底的にリサーチし、外観やシールのデザインに反映させてきました。さらに大人数での撮影に対応した機種を投入するなど、隙のない開発力が強みです。驚くべきことに、少子化が進む現代にあっても、2019年03月期における若い女性のシール機利用回数は前の期と比べて9%も増加しました。

この快進撃を支えているのが、撮影データをスマートフォンに保存できる有料会員サービスです。撮影したお気に入りの画像をインスタグラムなどのSNSへ手軽に投稿できる仕組みが、現代の若者の心を掴んで離しません。この有料サービスの会員数は164万人に達し、2%の増加を記録しております。同社は2020年03月期において、2期連続となる増収増益を見込んでおり、その勢いは留まることを知りません。

専門家も太鼓判を押す将来性と投資判断のポイント

岡三証券の森田正司氏は2020年01月09日のリポートで、同社の投資判断を最上位の「強気」に設定しました。スマホ有料会員の純増に加え、集まった顧客データを有効活用した広告配信事業という新たな一手への期待が理由です。ここで注目したいのがPER(株価収益率)という指標になります。これは「株価が1株当たりの純利益の何倍まで買われているか」を示すもので、現在の株価が割安か割高かを測る企業の健康診断のようなものとお考えください。

フリューの予想PERは14倍台にとどまり、東証1部全体の平均である16倍を下回るため、企業の稼ぐ力に対して株価はまだ割安であると言えます。しかし、今回の急騰によって株価チャート上には「窓」と呼ばれる、取引が成立せずにできた空白の隙間が出現しました。投資の世界ではこの窓を埋めるように株価が押し戻される習性があるため、目先の過熱感を警戒した利益確定の売りが出やすくなり、ここからの上値は一時的に重くなる可能性も否定できません。

編集部EYE:リアルとデジタルの融合がもたらすエンタメの最前線

今回のフリューの株価急騰は、単なる一時的なマネーゲームではなく、時代の変化に適応した企業の底力が評価された結果だと私は確信しています。アミューズメント施設で撮影するという「リアルな体験」と、それをSNSで共有するという「デジタルの欲求」を完璧に結びつけた同社の戦略は見事の一言に尽きるでしょう。少子化という逆風をテクノロジーで跳ね返す姿は、他の斜陽と呼ばれる産業にとっても大きな希望の光になるはずです。

さらに、若者の貴重な行動データを基盤にした広告ビジネスへの展開は、今後の利益率を劇的に高める起爆剤になります。プリクラという一見クラシカルな文化が、最先端のデータビジネスへと昇華していくプロセスは非常にエキサイティングです。目先のチャートの過熱感には注意が必要ですが、若者文化のインフラとして君臨し続けるフリューの未来には、長期的な視点からも大いにコミットしていく価値があるでしょう。

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