大手農機メーカーのクボタが、驚きの新戦略を打ち出しました。2020年01月15日、同社はバッテリーで動く電動小型トラクターを3年後までに製品化する計画を発表したのです。まずは環境意識が非常に高いフランスから導入され、2020年中には現地の公共機関による実証実験がスタートします。このニュースに対し、SNSでは「ついに農機もEVの時代か」「排ガスが出ないのは体にも良さそう」といった期待の声が続々と上がっています。
今回の開発の背景には、ヨーロッパにおける厳しい環境規制が存在します。特にフランスのパリでは、大気汚染の原因となる微小粒子状物質(PM)などを排出するディーゼル車の乗り入れが、2024年までに禁止される見通しとなっているのです。こうした「脱ディーゼル」の動きはドイツなどにも広がっており、自動車業界に続いて農業機械の世界にも、急速な電動化の波が押し寄せていると言えるでしょう。
静音性と環境性能を両立!これからの都市緑化を支えるクボタの技術力
新しい電動トラクターは、わずか1時間の充電で約半日の作業ができる優れたスタミナを誇ります。主な用途は公園の雑草刈りや資材の運搬、肥料まきなどを想定しており、排気ガスが一切出ない点が最大の魅力です。さらに、エンジン音がしない静音性にも秀でているため、騒音が気になる都市部の公園や住宅地周辺でも、周囲に迷惑をかけることなく作業を進められます。
これまで農機の電動化が進まなかった背景には、土を耕すなどの重労働でバッテリーが激しく消費されてしまうという技術的な課題がありました。そこでクボタや世界最大手の米ディアなどは、比較的負荷の少ない小型機種から電動化をスタートさせる戦略をとっています。クボタは商用化の時期こそ未定ですが、小型建設機械の電動モデルの開発にも着手しており、この分野での主導権を握る構えです。
筆者は、このクボタの挑戦を強く支持します。これまでディーゼル特有の騒音や排ガスに悩まされてきた作業者や近隣住民にとって、静かでクリーンな電動農機はまさに救世主となるはずです。規制をピンチではなく、新しい市場を開拓するチャンスに変えた同社のスピード感は素晴らしく、日本のものづくりが世界をリードする好例になるでしょう。持続可能な社会の実現に向け、この電動化が農業全体のスタンダードになる日を心から期待しています。
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