九州電力が、アジアの成長市場で新たな一歩を踏み出しました。同社は、フィリピンの離島で地域に密着した電力ビジネスを展開する現地企業への出資を、2019年12月に実施したことを発表しています。出資額の詳細は明かされていませんが、数億円規模にのぼる見込みです。効率的な保守点検のノウハウを共有するほか、太陽光発電の導入をバックアップすることで、現地のインフラ向上に貢献していく方針を掲げています。
出資の対象となったのは、首都マカティ市に拠点を置く「パワーソース」の子会社です。この企業は、自然豊かなパラワン島やセブ島周辺の離島など、計7カ所で電化事業を推進しています。これまではディーゼル発電機による供給が中心でしたが、これからは環境に優しい太陽光発電や蓄電池を組み合わせた先進的なクリーンエネルギーの導入を目指す計画です。地球温暖化対策が叫ばれる中、このエコな取り組みにはSNS上でも好意的な声が上がっています。
ここで注目したいのが、今回の事業の核となる「マイクログリッド」という仕組みです。これは日本語で「小規模電力網」と呼ばれ、大規模な発電所から長い電線で電気を送る従来の手法とは異なります。コミュニティなどの限られたエリア内で、太陽光などの分散型電源を使って電力を自給自足する先進的なシステムを指します。災害に強く、送電ロスが少ないというメリットがある一方で、設備コストの面で課題を抱えるケースも少なくありません。
しかし、フィリピン政府は離島や山間部を中心に存在する約150万もの未電化世帯を救うため、手厚い電化支援策を打ち出しています。九州電力の国際室長を務める西山勝執行役員も、国からの補助金制度があるため「十分に利益が見込める」と太鼓判を押しました。コストの壁を乗り越えるビジネスモデルが確立されている点は、投資としても非常に魅力的です。SNSでも「社会的意義が高く、ビジネスとしても堅実」と期待する声が聞かれます。
九州電力は、これまでに鹿児島県の離島でマイクログリッドの実証実験を重ねてきましたが、実際のビジネスとして海外へ参画するのは今回が初の試みとなります。今回の挑戦は、単なる資金支援にとどまりません。取締役の派遣こそ予定していないものの、今後は優れた技術を伝えるために現地へ社員を赴かせるなど、温かい人材交流も計画されています。日本の確かな技術が世界の過疎地を照らす姿は、想像するだけで胸が熱くなりますね。
一編集者として、私はこの九州電力の挑戦を大いに支持したいと考えます。人口減少に伴い、国内の電力需要が頭打ちになることを見据え、海外に活路を見出す姿勢は企業として非常に健全です。さらに、利益の追求だけでなく、電気が通っていない地域の人々の暮らしを豊かにするという人道的な価値も兼ね備えています。蓄積された日本のインフラ技術が、フィリピンの素晴らしい未来を創造する起爆剤になることを切に願っています。
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