東北の雪不足が観光地を直撃!スキー場営業断念や伝統行事の危機にSNSも騒然、暖冬がもたらす異例の死活問題

記録的な暖冬による深刻な雪不足が、東北各地の観光産業を激しく揺るがしています。2019年12月の降雪量は、日本海側で平年の26%、太平洋側南部ではわずか9%にとどまり、1961年の統計開始以来で最も少ない歴史的な空梅雨ならぬ「空冬」となりました。この異常事態に対し、SNS上では「冬の東北らしさがなくて寂しい」「スキー場に雪がなくて滑れないのは死活問題だ」といった悲痛な声が相次いで投稿されています。

宮城県七ヶ宿町にある「みやぎ蔵王七ヶ宿スキー場」では、雪が足りずに2019年12月から約1ヶ月間にわたり営業断念を余儀なくされました。2020年1月22日になり、ようやく一部コースが滑走可能となったものの、スキー教室を予定していた小学校など30団体がキャンセルとなり、経営に大きな打撃を受けています。山形市の蔵王温泉スキー場でも主要コースの滑走開始や、冬の象徴である樹氷の形成が遅れるなど、各地のゲレンデから悲鳴が上がっているのが現状です。

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インバウンド誘致にも暗雲!伝統ツアーや絶景スポットの苦悩

影響はウインタースポーツにとどまらず、海外からの旅行者を呼び込むインバウンド産業にも深刻な影を落としています。インバウンドとは、外国人が訪日旅行を行うことを指す専門用語ですが、この雪目当ての観光客が激減しているのです。青森県五所川原市で33年続く名物「地吹雪体験ツアー」は、2020年1月27日の開幕を前に地面が露出するほどの雪不足となり、台湾からの予約を抱えながらも、史上初めて募集や受け付けの中止に追い込まれました。

また、福島県三島町を通るJR只見線の鉄橋は、雪景色と列車のコントラストが美しい絶景スポットとして、タイや台湾などのSNSで大変な人気を集めていました。しかし、山肌が白く染まらない今年は外国人客の足が遠のき、町内の宿泊客が半減するという実害が出ています。ネット上でも「あの美しい白銀の世界が見られないのはショック」と、旅を断念する外国人の落胆の声が広がっており、地域の商業施設も売り上げ減少に頭を悩ませています。

伝統行事の危機とビジネスの明暗!ゴルフ場は異例の活況

2020年2月15日と16日に秋田県横手市で開催される小正月行事「かまくら」も、かつてない試練に直面しています。本来なら50センチメートル以上の積雪がある豪雪地帯ですが、今年は市街地の雪がゼロという異常事態です。そのため、1月14日から始まった準備作業では、近隣の山間部からトラックで雪を運び入れる異例の対応を迫られました。担当者が「他から運ぶのは初めてで作業が遅れている」と焦る姿は、伝統文化の維持がいかに自然の恵みに支えられているかを物語っています。

経済への波及も深刻で、除雪用品や防寒衣料の売り上げが大きく落ち込む一方、皮肉にもゴルフ場だけは雪がないために異例の営業を続け、キャンセル待ちが出るほどの活況を呈しています。しかし、雪は東北のブランドそのものであり、これが失われる損失はゴルフ場の利益だけで埋められるものではありません。私たちは気候変動が地域経済に与えるリスクを直視し、単に雪を待つだけでなく、雪に依存しすぎない新しい冬の観光資源の開拓へ舵を切るべき局面に立たされていると言えるでしょう。

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