ベンチャーキャピタル業界に、新たな風を吹き込む大ニュースが飛び込んできました。スパイラル・キャピタルは、事業会社がスタートアップ投資のために資金を拠出するファンドの運営受託ビジネスへ本格的に参入します。自社が培ってきた投資先発掘のスキルや金融ノウハウを存分に生かし、日本企業のイノベーション創出を強力にバックアップする構えです。その記念すべき第1弾として、物流大手のセイノーホールディングスと共同で新ファンドを立ち上げ、運営を担うことが2020年1月27日に発表されました。
近年よく耳にする「CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)」とは、大企業などが自社の事業と相乗効果が見込めるスタートアップへ投資するために組成するファンドを指します。通常は投資先の選定から複雑な契約スキームの構築までを自社で担いますが、専門人材の不足やノウハウの欠如に悩む企業も少なくありません。こうした課題を解決するために、投資のプロであるベンチャーキャピタルが運営を代行するケースが増加しており、スパイラル・キャピタルもこの有望な市場へ舵を切った形です。
今回設立された物流分野のファンドには、セイノーホールディングスがすでに数十億円規模の出資を決定しています。今後は他の投資家からの資金も募る予定で、最終的なファンド規模は70億円から100億円に達する見込みでしょう。投資対象は、事業を立ち上げたばかりの「アーリーステージ」から、株式公開を間近に控えた「レイターステージ」まで、幅広い成長段階の企業をカバーします。日本の物流インフラの未来を担うような、革新的なベンチャー企業の誕生が今から非常に楽しみですね。
昨今は数多くのCVCが乱立していることから、インターネット上では「本当に投資としての利益を出せるのか」と収益性を疑問視する厳しい声も一部で上がっています。しかし、スパイラル・キャピタルの奥野友和代表は、投資先の選定や投資額の決定において収益率を徹底的に重視する方針を明確に打ち出しました。本業とのシナジー効果だけを追い求めるのではなく、金融リターンもシビアに追求する姿勢は、これまでのCVCの常識を覆す極めて現実的で信頼できるアプローチだと私は評価しています。
この革新的な取り組みに対し、SNSでは「物流業界の深刻な人手不足や非効率を解消する起爆剤になってほしい」「プロが運用するCVCなら成功確率が上がりそう」といった前向きな反響が数多く寄せられています。単なる企業の資金余力の誇示に終わらず、実利を伴うオープンイノベーションへの期待が世間で高まっている証拠だと言えるでしょう。現場の課題感を知り尽くした物流のプロと、目利き力に長けた投資のプロがタッグを組むことで、市場に大きな化学反応が起きるに違いありません。
さらに、スパイラル・キャピタルは今回の受託ファンドとは別に、自社で運用を行うメインファンドの2号案件も同時に立ち上げたことを明らかにしました。セイノーホールディングスと共同で運営する物流ファンドと合わせると、その総運用額は200億円を超える巨大な規模に達します。豊富な資金力をバックに大規模な投資を仕掛けることで、日本のスタートアップエコシステム全体がさらに活性化し、世界に通用する次世代のビジネスがここから続々と誕生することを期待しています。
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