ハンセン病の歴史と家族の絆を考える「遺族ふたり」上映会が全国で開催!差別の根絶を目指すドキュメンタリーの全貌

過去に国が進めた隔離政策により、多くの人々が苦しんできたハンセン病をご存じでしょうか。らい菌による感染症で、現代では特効薬により完治する病気ですが、かつては激しい偏見が存在していました。そんな歴史の影で、今なお世間の冷たい視線に怯えながら暮らす患者遺族の心の葛藤を描いたドキュメンタリー映画「遺族ふたり」の上映会が、2020年2月末にかけて全国5カ所で開催されることになりました。

この貴重な映像を企画した群馬県草津町の重監房資料館の黒尾和久学芸部長は、患者たちが自らの存在を隠すことで必死に家族を差別から守ろうとしていた背景を明かしています。ネット上では「私たちが知らないだけで、終わっていない問題なのだと痛感した」「遺族の苦しみを知ることで、偏見のない社会を次の世代へ引き継ぎたい」といった、深い共感や過去の歴史と真摯に向き合おうとする多くの声が寄せられています。

映像に登場する遺族の一人は、独協医科大学の准教授を務める木村真三さん(52歳)です。彼は自身の身内がハンセン病患者であった事実を突き止め、各地の療養所を巡るなかで、ようやく親族の遺骨を発見して実家の墓へと納骨しました。放射線衛生学者として活動する木村さんは、怨念の連鎖を断ち切るためには過去を正確に知ることが極めて大切であり、遺族として自ら声を上げて証言していく決意を熱く語っています。

もう一人の登場人物である70代の女性は、名前を伏せてインタビューに応じています。彼女の父親は、かつて熊本の療養所から「重監房」と呼ばれる極めて過酷な懲罰施設へと収監された経験を持っていました。幼い頃に両親と引き離されて育った彼女は、学校で病名を聞くことさえ忌むほどに心を痛め、あえて父親の過去から目を背けてきたといいます。父親が苦難を語らなかったことの重みが、静かに胸に迫ります。

情報を受け取る側として、私たちが「過去の出来事」と切り捨ててしまうことは簡単かもしれません。しかし、当事者やその血縁者が抱える苦悩は現在進行形で続いており、それを個人の問題として片付けてはならないと感じます。一人ひとりがこうした歴史の真実に耳を傾け、社会全体で思いやりの輪を広げていくことこそが、本当の意味での風評被害やあらゆる差別をなくしていくための第一歩になるのではないでしょうか。

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全国各地での無料上映会スケジュールについて

この胸を打つドキュメンタリー映像は、事前に予約を行えば重監房資料館でも視聴が可能となっています。さらに、多くの人に現状を伝えるための全国上映会が、2020年1月18日の群馬県高崎市を皮切りにスタートします。その後は2020年1月25日に東京都千代田区、2020年2月7日に岡山市、2020年2月10日に高松市、そして2020年2月28日には熊本市へと巡回していく予定です。

各会場の定員は50人から100人程度となっており、申し込みの先着順でどなたでも無料で入場することができます。メディアの編集者としても、この機会にぜひ多くの皆様に足を運んでいただき、社会に残された課題について共に深く考えてほしいと切に願っています。

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