長年、日本の大学受験を支え続けてきた一大イベントが、ついに大きな転換期を迎えました。2020年01月19日、全国689の会場で理科と数学の試験が実施され、今回で最後となる大学入試センター試験の2日間にわたる全日程が終了したのです。今回の志願者数は55万7699人で、前回と比べると1万9131人減少しました。SNS上でも「私たちの世代で終わりなんて感慨深い」「本当に受験生の皆さんお疲れ様でした」といった、時代の節目を惜しむ声や受験生を労うコメントが数多く寄せられています。
このセンター試験は1990年にスタートし、その前身である「共通1次試験」の時代も含めると、約40年ものあいだ国公立大学や私立大学への登竜門として機能してきました。マークシート方式を主体とし、全国の受験生が同じ日に一斉に挑むこの大規模な仕組みは、日本の教育水準を均一に保つ上で極めて大きな役割を果たしてきたと言えるでしょう。次回からは、思考力や表現力をより重視する「大学入学共通テスト」へと衣替えすることが決まっており、教育界は今、まさに歴史的な変革の瞬間を迎えているのです。
しかし、有終の美を飾りたかった最後の試験でも、現代ならではのトラブルが浮き彫りになりました。大学入試センターの発表によると、今回の試験中に1件の不正行為が発覚したそうです。2020年01月18日のこと、埼玉県内の会場で行われていた地理歴史・公民の試験中に、ある受験生がスマートフォンを起動させてしまいました。ポケットから端末を取り出し、脚の間に忍ばせていた様子を試験監督者がしっかりと目撃していたのです。
その受験生は「どうしても解けない問題があり、インターネットで検索しようと思ってしまった」と動機を供述しているようです。SNSではこのニュースに対し、「人生がかかった大舞台で、一瞬の誘惑に負けてしまうのは本当にもったいない」「スマホの持ち込みチェックをもっと厳格化すべきだ」といった厳しい意見が飛び交いました。インターネットが身近になりすぎた現代社会において、厳正であるべき入試の公平性をいかに担保するかという、重い課題が改めて突きつけられた形です。
さらに別の会場では、受験生にとって非常に不運なハプニングも発生してしまいました。兵庫県にある神戸女子大学の会場で、受験生47人が再試験の対象となってしまったのです。原因は、2020年01月19日に実施された数学の試験における、試験監督者の初歩的なアナウンスミスでした。本来であれば、開始を告げるチャイムが鳴り始めた瞬間に「始めてください」と指示を出すべきルールだったのですが、監督者はチャイムが鳴り終わってから開始を告げてしまったのです。
この手違いにより、受験生たちの貴重な解答時間が結果的に25秒間も不足する事態となってしまいました。1点を争う緊迫した状況において、25秒のロスは合否を左右しかねない致命的な時間となり得ます。大学入試センターは迅速にミスを認め、影響を受けた47人に対して再試験の措置をとることを決定しました。これにはネット上でも「25秒の遅れを見逃さずに対応したのは救いだけど、受験生の精神的な動揺が心配」と、同情を寄せる声が目立っています。
今回のような運営側のミスや、端末を用いた不正行為は、受験生がこれまで積み重ねてきた努力を台無しにしかねない重大な問題です。次回の共通テストからは、ただの知識の暗記量ではなく、受験生一人ひとりの「主体的な思考力」を測る新しいスタイルの試験へと移行していきます。だからこそ、運営体制のデジタル化や監督業務のシミュレーションを徹底し、二度とこうしたトラブルが起きないようなクリーンで安心できる受験環境を整えるべきではないでしょうか。
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