空調家電大手の富士通ゼネラルが、目を見張るような好決算を発表して大きな注目を集めています。同社が2020年1月28日に公開した2019年4月から2019年12月までの連結決算において、純利益が前年の同じ時期と比べて14%も増加し、29億円に達したことが明らかになりました。売上高についても12%増の1806億円と、非常に勢いのある数字を記録しています。
この躍進の最大の立役者となったのが、記録的な猛暑に沸いた欧州市場でのエアコンの販売ラッシュです。特にフランスでは異例の暑さが続いたため、ルームエアコンの需要が爆発的に高まりました。SNS上でも「ヨーロッパの夏は本当に暑かったから、日本の高品質なエアコンが選ばれるのは納得」「富士通ゼネラルの技術が海外で認められて誇らしい」といった、納得の声や歓喜のコメントが多数寄せられています。
さらに追い風となったのが、現地の環境対策に伴う政府の補助金制度です。二酸化炭素の排出量を抑えて地球温暖化を防ぐ環境負荷の軽減を目的としたこの制度により、同社の温水暖房システムの販売が急激に伸びました。温水暖房システムとは、電気やガスなどで温めたお湯を循環させて部屋を暖める、環境に優しく心地よい暖房のことです。こうした要因が重なり、欧州向けの空調機売上は前年同期比35%増の449億円と驚異的な成長を遂げました。
一方で、為替レートの変動によるマイナスの影響や、中国・インドといったアジア圏での販売低迷という課題も見られます。しかし、エアコンの重要部品に使われる銅の価格が下落したことで、製造にかかるコストを抑えることに成功しました。こうした懸念点をしっかりとカバーする戦略と、欧州での大ヒットが見事な利益アップをもたらしたと言えるでしょう。
個人的には、単に暑さという天候の運だけでなく、各国の環境政策にマッチした製品をタイミングよく投入できた同社の先見の明を高く評価したいと感じます。2020年3月期の通期予想では、売上高2850億円、純利益120億円という大幅な増益を見込んでおり、据え置きながらも期待は高まるばかりです。環境に配慮した日本の技術が、これからさらに世界を席巻していく姿を見るのが本当に楽しみでなりません。
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