北海道大学が、これまでの大学経営の常識を覆す大胆な人事制度を発表しました。2020年1月29日、同大学は20代から30代の優秀な若手研究者を准教授として迎え入れ、そこからなんと最短5年という驚異的なスピードで教授へと昇格させる仕組みを創設したのです。
現在、多くの大学では50代以上のベテラン層が教授陣の大半を占めており、昇進までの期間についての明確な基準も存在していませんでした。今回の制度はそうした古い体質に風穴を開けるものであり、学内外の助教などから、未来を担う輝かしい才能を発掘して登用することを目指しています。
さらに注目すべきなのは、破格とも言える手厚い資金援助がセットになっている点でしょう。選ばれた研究者には年間で最高500万円ほどの手厚い研究費補助が支給される計画で、2021年度までに合計20人の採用を見込んでいます。お金の心配をせずに研究へ没頭できる環境は、若手にとって大きな魅力です。
ここで、大学の役職について少し解説を挟みましょう。日本の大学では一般的に「助教」として経験を積み、その後に「准教授」、最終的に「教授」へとステップアップしていくキャリアパスが基本となっています。今回の試みは、この階段を一気に駆け上がるシンデレラストーリーを可能にするものです。
このニュースに対し、SNS上では「若手にとって大きなモチベーションになる」「研究費のサポートが素晴らしい」といった歓喜の声が溢れています。その一方で、「短期間での評価はプレッシャーが大きすぎるのではないか」と、選考基準の厳しさを懸念する冷静な意見も見られました。
編集部としては、この取り組みが日本の学術界全体に漂う閉塞感を打破する特効薬になると確信しています。年功序列が根強く残るアカデミアの世界において、年齢に関係なく成果が正当に評価される文化が根付くことは、科学技術の発展やイノベーションの創出に不可欠ではないでしょうか。
世界に通用するトップクラスの研究者を育てるためには、若いうちから裁量権と十分な資金を与える環境作りが欠かせません。北海道大学のこの挑戦が引き金となり、日本中の大学で若手支援の輪が広がっていくことを、私たちは大いに期待しています。
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