一生に一度のビッグイベントである結婚式ですが、その準備には膨大な時間と労力がかかります。そんなプレ花嫁やプレ花婿の救世主として注目を集めているのが、オリジナルライフ株式会社(東京都中央区)が運営する結婚式場情報アプリ「ウェディングニュース」です。同社はアプリの利便性をさらに高めるため、式場の比較や予約だけでなく、婚約指輪やウエディングドレスまで一括で予約できる新機能を拡充することを発表しました。
今回の機能拡充に伴い、同社は事業拡大に向けた資金調達を実施しています。ニッセイ・キャピタルやセプテーニ・ホールディングス、さらには著名な個人投資家である有安伸宏氏らを引受先として、総額2億8000万円もの資金を確保しました。この資金は、アプリの開発を担うエンジニアの採用や、より多くのユーザーへ届けるための広告費用に投入される予定です。現在8名の少数精鋭である社員数を、一気に20名程度まで増強する計画となっています。
SNS上ではこのニュースに対し、「式場探しだけじゃなくてドレスや指輪まで1つのアプリで完結するのは本当に助かる」「仕事が忙しくて準備が進まないから、こういうサービスを待っていた」といった、期待に満ちた声が数多く寄せられていました。このように、現代のタイムパフォーマンスを重視する若い世代のニーズに見事に合致していることが伺えます。手続きがバラバラにならず、スマホで一元管理できる手軽さは、現代のブライダル市場において強力な武器になるでしょう。
「ウェディングニュース」の最大の強みは、実際に結婚式を挙げた先輩カップルによる、5000件ものリアルな体験談が投稿されている点にあります。これらをベースに、自分たちの希望条件にぴったりの式場を探し出せる仕組みが定評です。同社は2020年1月29日現在、この強みを活かして成長を加速させており、2022年度にはアプリを経由した予約数を毎月1万件にまで引き上げるという、非常に高い目標を掲げています。
同社の榎本純社長は、消費者が誇大広告ではなく、実際のリアルな実例を参考にして選択できるようになれば、最終的な満足度の向上に繋がると確信しています。華やかな広告写真だけでなく、リアルな費用感や当日のトラブルといった「生の声」を見極めることで、ミスマッチのない式場選びが可能になるのです。ユーザーに寄り添ったこの視点こそが、多くの支持を集める理由と言えます。
しかし、このビジネスモデルを成功させるためには、CGM(Consumer Generated Media)の宿命とも言える課題に向き合わなければなりません。CGMとは、一般のユーザーが投稿したコンテンツによって構築されるメディアのことです。つまり、サクラによる虚偽の口コミや、悪質な誹謗中傷などの「嘘の情報」が紛れ込むリスクをいかに排除するかが、サービスの信頼性を左右する生命線になります。
そのため、今後は投稿された体験談の質を厳格に担保し、クリーンなコミュニティを維持するための仕組みづくりが求められるでしょう。AIによる検知システムや、人の目による丁寧な審査体制の構築が、急ピッチで進む組織拡大と並行して不可欠になると私は考えています。
今回の大型資金調達により、ブライダル業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)がより一層加速することは間違いありません。不透明と言われがちな結婚式の費用やサービスが透明化され、誰もが安心して最高の1日をプロデュースできる未来の到来に、大きな期待が膨らみます。
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