栃木県小山市にある「アライオートオークション小山」が、今これまでにない進化を遂げています。荒井商事が1987年に開設したこの会場は、敷地面積が東京ドーム8個分に匹敵する37万平方メートルという圧倒的なスケールを誇る商用車競売の国内最大手です。毎週土曜日にはバンやトラックといった働く車が全国から集結し、その光景は圧巻の一言に尽きます。SNSでも「これほど多様な重機や商用車が集まる場所は他にない」と、乗り物ファンや業界関係者の間で大きな話題を呼んでいるのです。
2020年01月11日に開催された初セリでは、スクールバスやクレーン車、さらには散水車などユニークな車両がズラリと並びました。2019年の実績では1開催あたりの平均出品台数が4000台を超えて過去最高を記録しており、落札率も約6割と極めて高い水準を維持しています。実は、車検制度が厳格な日本で使われていた中古トラックは状態が良いと海外で大絶賛されており、乗用車よりも利益を出しやすいため、会場はアジアや中東から訪れる外国人バイヤーの熱気に包まれている状況です。
オークションの常識を変える!驚きの「床下撮影」とスピード改革
しかし、国内市場の将来を見据えると決して楽観視はできません。そこで荒井商事は、競売の付加価値を劇的に高める先進的な施策を次々と打ち出しました。その目玉となるのが、前後左右だけでなく天井や床下まで360度網羅できる革新的な車両撮影スタジオの新設です。これにより、これまで確認が難しかった車体下部のサビや劣化状態を事前に動画でチェックできるようになります。まさに買い手の不安を解消する素晴らしい取り組みであり、ネット入札の信頼性を飛躍的に高めるでしょう。
さらに、2020年08月には競売のレーン数を従来の6レーンから8レーンへと増設する計画が進行しています。これによってオークションの進行スピードが劇的にアップし、これまで午前10時から午後07時までかかっていた終了時刻が約2時間も前倒しされる見込みです。参加するバイヤーだけでなく、現場で働く従業員の負担を減らす働き方改革としても、この時間短縮は非常に有意義な決断であると感じます。
同社はトラック用のクレーンや荷台、さらには農業機械といった周辺分野の取り扱いも大幅に強化しています。加えて、落札された車両の輸出手続きや陸上輸送をワンストップで代行する子会社も擁しており、売買の始まりから終わりまでを自社グループで完結できる体制を整えました。単なる「競売の場」を超え、総合モビリティサービスへと変貌を遂げるアライオートオークションの挑戦から、今後も目が離せません。
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