IoT普及でレトロな半導体装置が大激変!東京エレクトロンなど大手が仕掛ける「200ミリ装置」再評価の全貌

あらゆるモノがインターネットに接続される「IoT」の爆発的な普及に伴い、半導体業界に驚きの地殻変動が起きています。現在、スマートフォンや自動車に組み込まれるセンサーなどの需要が世界中で急増しているのです。それに伴い、一見するとお役御免に思える「旧世代の半導体製造装置」への注目がにわかに高まっています。

ネット上でも「最新鋭だけが正義ではない」「古い機械が現役で工場を支えているのは胸が熱い」といった驚きや感銘の声が相次いでおり、SNSでも大きな反響を呼んでいます。一世代前の技術が、現代の最先端インフラを支える主役に躍り出るという、非常にエキサイティングな現象が巻き起こっている状況です。

スポンサーリンク

なぜ今、古い装置なのか?知られざる「200ミリウエハー」の実力 電子部品メーカーの工場に足を運ぶと、そこには30年前から市場に流通しているような、直径200ミリメートル以下のウエハーに対応した旧式の製造装置が今も現役でずらりと並んでいます。ここで言う「ウエハー」とは、半導体チップを作るための円盤状の薄い板のことで、直径が大きいほど一度に大量のチップを製造できます。 現在の主流である300ミリ装置に比べると、確かに200ミリ装置は処理能力の面で劣るかもしれません。しかし、構造がシンプルで圧倒的に安価であるため、過度なスペックを必要としないIoT向けのセンサーや電子部品を作るには十分すぎる性能を誇っているのです。 争奪戦が勃発!東京エレクトロンやSCREENが仕掛ける新戦略

あまりの人気ぶりに中古市場では品切れ状態が続いており、東京エレクトロンやSCREENホールディングスといった製造装置の大手企業が、この商機を逃すまいと関連ビジネスを猛烈に拡大しています。単に古いものを使い回すだけでなく、旧世代のラインに最先端の技術を融合させるという、非常にユニークな試みも始まっているのが特徴です。

例えば、東京エレクトロンは米国の非営利官民組織「BRIDG」と共同開発を進めており、2020年春には薄い膜を原子レベルで1層ずつ積み重ねる「原子層堆積(ALD)装置」を供給する予定となっています。この「成膜工程」と呼ばれる重要な基盤技術で存在感を示すことができれば、他の工程の装置も一括受注しやすくなるという、メーカー側の巧妙な戦略も垣間見えます。

半導体メーカー側にとっても、すでに稼働している自社の生産インフラをそのまま有効活用できるため、莫大な設備投資を抑えられるという大きなメリットがあります。既存の資産を賢く活かして利益を最大化する動きは、まさに現代の持続可能なモノづくりの理想形と言えるのではないでしょうか。

加速する増産体制と未来への明るい兆し

業界団体である国際半導体製造装置材料協会(SEMI)の予測によると、200ミリウエハーに対応した工場の生産能力は、2019年から2022年にかけて約14%も増加する見通しです。これに呼応するように、SCREENホールディングスでは機能を刷新した洗浄装置「CW-2000」などが、中古不足に悩む市場で飛ぶように売れています。

さらに、キヤノンも2020年2月に新型の半導体露光装置「FPA-3030iWa」を発売し、次世代のパワー半導体材料である「炭化ケイ素(SiC)」に対応させるなど、攻めの姿勢を崩していません。これらは、技術の進歩を単なる「新旧の交代」で片付けず、過去の遺産をアップデートして新たな価値を生み出す素晴らしいアプローチだと私は確信しています。

今後、電気自動車(EV)のさらなる普及や、次世代通信規格である「5G」の実用化が本格的に進めば、この旧世代装置への追い風はさらに強まるでしょう。最先端のトレンドを、一見レトロに見える技術が裏で支え続けるという、日本の製造業の底力と柔軟な知恵が光るこの市場から、今後も目が離せそうにありません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました