私たちが日常で何気なく使っている「サラリーマン」や「スキンシップ」といった言葉。これらは日本で生活しているとごく自然に響きますが、実は英語圏の人が聞くと、とんでもない誤解を生んでしまう可能性があることをご存知でしょうか。2020年2月1日に角川ソフィア文庫より発売された、スティーブン・ウォルシュ氏著『和製英語』は、日本でのみ通用するカタカナ語の罠をエッセー形式で鮮やかに解き明かしています。
本書の著者であるウォルシュ氏は英国出身であり、ネイティブスピーカーとしての視点から、私たちが使い慣れた表現が向こうの人々にどのように受け止められるかを丁寧に分析しています。例えば、応援する時に思わず叫ぶ「ファイト」という言葉。英語本来の意味では「喧嘩」や「闘争」を指し、あえて訳すなら「ずる賢い奴らを叩きのめせ」といった、かなり好戦的で過激なニュアンスを相手に与えてしまうのです。
正しい英語への架け橋となる一冊
本作には、こうした気をつけたい約50語が収録されており、単なる知識の羅列に留まらない読み応えがあります。読者からは「海外旅行の前に読んでおいて本当に良かった」「自分の英語がなぜ伝わらなかったのか、ようやく合点がいった」といった声がSNS上で溢れており、多くの日本人英語学習者にとって目から鱗のガイドブックとなっているようです。
私が考えるに、和製英語は日本語としての独自性を育んだ素晴らしい文化とも言えます。しかし、言葉はあくまで意思疎通のツールです。グローバルな環境で自分の意図を正確に伝えたいのであれば、こうした「日本だけで通じる常識」を一度立ち止まって整理することは、コミュニケーションの質を高めるための非常に重要なステップではないでしょうか。
語学の学習において、辞書的な意味だけを追うのではなく、こうした文化的背景の違いを学ぶことは何よりの近道です。この一冊を手に取ることで、あなたの英語に対する意識は劇的に変化するはずです。言葉の誤解を減らし、よりスムーズで深い交流を楽しむために、ぜひチェックしてみてください。
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